今週の1分間レッスンは通知表の評定を取り上げています。
5、4、3、2、1についてです。
東京都教育委員会は毎年、都内のすべての中学校の中3生の12月時点の評定分布を調査し公表しています。
下記にその発表があります。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/03/25/17.html
今週はこのデータを元にしてお話をしています。
・成績が5と4の人が約40%います。
・成績が3の人の割合も多い。
・3の人の70%は真ん中よりも下です。
ということをまず伝えています。
成績向上、得点力向上には直接的な結びつかないことでも、子供たちには知って欲しいこと、考え方を今年度はていねいにくり返し伝えたいと考えています。
今回の例で言うと、データを前にした時の向き合い方です。
社会に出て行くとデータを使い課題解決を考えるという場面に遭遇することが頻繁にあります。思いつきではなく、データを元にした思考というのは意図的に育てていかなければ身につきません。変な教室長で申し訳ありませんが、社会人になった時に教室での出来事がヒントになるということがかなりあるなという状況にしていきたいと思っています。
さて、データを見つめる時には3つの観点で見つめる必要があります。
・何が起こっていたのか(過去)
・どうなりそうか(未来)
・何をすればよいのか(アクション)
データを見つめたり、データ分析をする時には必ず「アクション」がなければいけません。そうでないと、単にデータ分析しただけでおしまいになります。
今回の1分間レッスンでは、資料の裏面で東京都練馬区の2つの中学校の国数英の5段階評価の分布を表で示しています。科目別に自分の評定を見つめ、3の人は自分は真ん中ではないという事実を見つめ、4と5の人は油断禁物だということを自覚してくれればと思います。
ショック療法というわけでもないですが、東京を例にして、オール3の生徒が模擬試験を受けに行くと偏差値は33~44の間ぐらいになるということも示しています。
今回示したデータを元にアクションを全員に考えて欲しいと願っています。やるべきこと、やれることはそれぞれの現在の状況にもよりますが、たくさんあります。来週以降の1分間レッスンではアクション編に入ります。