認知心理学でテスト効果と呼ばれるものがあります。
テスト効果とは、テストをする、別の見方をすると「思い出す」ことによって記憶の長期化が促進される効果のことです。教室では問題演習を重視していますが、学習効果を出すためのやり方です。これは大人になっても一緒です。テキストや資料を何度も何度も読み返す学習を続けるよりも、テストをする、もしくは思い出すことがとても効果があります。もちろん、インプットをした上でのテストにする必要があります。
今日から、私からあらためて学校で行われたテストも教室に持参するように話をしています。中学生、高校生は定期試験はほぼ必ず持ってくるようになってきましたが、小学生の中にはなかなか持ってきてくれないことがあるので小学生には念入りに話をします。
小学校のカラーのテスト(大判テストと呼びます)は全員100点をとってもらいたいという意図で難易度が決められています。
小学生は通知表の3段階で、よくできるが圧倒的に多いという状態にしないといけないのですが、これができていない場合は何としても変えていきます。そのためにも学校のテストを持ってくるように話をしますが、ご家庭でも持って行くように話をしてください。
一部の小学校では、間違えた場合に解説だけして、正しい答えを書かせているだけという指導をしたり、自分で丸付けをさせて、間違えたら答えを写すだけという指導をしてしまっていることがわかっています。このやり方では、その場ではできるかもしれませんが、同じ問題を日をおいてさせてみると、できないということになります。
わかったつもりにさせているだけで、できる状態にまでしていないからです。
今月、教室では新たなテストプリント類の強化を進めています。
テスト効果を最大限にしていくための準備がまもなく終わります。