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「そこへん」と言うなかれ

インプットしたことは、アウトプットすることで身についていきます。
アウトプットではテストをしたり、思い出したり、説明したりということを何度もすることで確かな使える知識になっていきます。

 

小学生で算数が苦手な子供が底辺のことを「そこへん」と読むものだと思い込んでいたという場面に遭遇したことがあります。算数が苦手な子供は読む、書くの段階でつまずきが発生しています。読解力がないと言ってしまえばそれまでですが、小学生の段階でしっかりと音読の練習をしていないからということもあります。

 

教室で音読練習をするのは無理ですので、ぜひ、小学生、特に小5まではご家庭で音読の練習をさせてください。学校の宿題で音読が出ている場合はそれでよいです。出ていない場合は教科書を積極的に音読させてください。本人が楽しそうに音読をすることが大事ですので、ぜひ保護者の方のそばでさせてください。保護者の方は何か用事をしながらでよいです。終わったらぜひ音読をしたことをほめ、ねぎらいの言葉をかけてください。
算数の問題も音読させながら取り組むと先ほどのような「そこへん」・・・その言葉は何?ということにも保護者の皆さんが察知できると思います。音読は小学生にとっては大事なアウトプットであり、テストです。テストの結果はぜひ保護者の皆様が音読に限っては、採点者の意識で接してください。

 

音読を別の角度から見つめてみると、音読をする時には脳は前頭前野を活性化させているという事実があります。前頭前野は、思考、記憶、感情、ひらめき、コミュニケーション、判断、集中などに影響をもたらす部分です。

音読を小さい頃、幼い頃に徹底的にする事で、その後の黙読による大人びた学習が質の高いものになります。