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偏差値がなかなか伸びない時に気づいて欲しい見方

子供は自分の成長にはなかなか気づかないのが普通です。


毎年、受験生だけを見ていても、成績が急に伸び始めて1年前の実力では到底届かない学校に見事に合格した子供は、ある時からものすごく成長をしているというのが見ていてわかります。
但し、それは模擬試験の偏差値、学校の成績でわかるものではありません。

 

偏差値は集団の中での相対的な位置を示すものです。
ものすごく勉強しているのに、夏・秋・冬と偏差値が変わらないということはよくあります。教室で受けるように指示している模擬試験は受験生の中でも毎日ものすごい時間の学習をしている生徒の集団の中での位置を示します。それこそ週5日塾に行っているというのは普通の世界です。悩みながらも、真剣に真剣に前を向いて受験に向かっている生徒が模擬試験を受けに来ています。言い方は悪いですが、適当に受験勉強をしている生徒は模擬試験を避けようとするので受けに行かないほうが多くなります。

 

ものすごく受験勉強に取り組んでいる生徒が大勢参加しているのが模擬試験です。

 

私が子供たちの成長を何で見ているかと言うと、「行動の成長」です。
決して偏差値で見てはいけません。
成長し続けている集団の中で偏差値があがらないのは、実は普通のことです。みんな頑張っているからです。

 

受験生は少しずつ伸びていくわけではありません。
ある段階から急激に伸びていきます。
受験学力はすぐには伸びません。
地道にやらねばならないことを続け、行動や前を向く目が変わり、学習量がある一定のところまで蓄えられた時、ある時から突然、二次関数のグラフのように上昇を開始します。今春の受験生にもそういった生徒が大勢いました。

この一気に伸び始めるタイミングが入試直前に来るか、どうかが受験に大きく影響します。

 

保護者の皆様にお願いしたいことは、成績、偏差値ではなく、行動の変化を観察してぜひその部分を評価する言葉をかけてほしいことです。
「行動の成長」が結果につながり、自信につながります。