familab(ファミラボ)

小4~高3のご家庭へのお話をしています。

大人になったらなりたいものは会社員なんですか?

家庭での保護者の皆さんの役割のひとつに子供に正しい仕事のイメージを伝えることがあると思っています。

今年の3月に第一生命が全国の小中高校生を対象に実施した「大人になったらなりたいもの」アンケートの調査結果を発表しています。

第32回「大人になったらなりたいもの」調査結果を発表
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_102.pdf

小学生男子の1位は「会社員」、女子の1位は「パティシエ」。
小学生男子の2位は「YouTuber/動画投稿者」、3位は「サッカー選手」、小学生女子の2位は「教師/教員」、3位は「幼稚園の先生/保育士」でした。

中学生・高校生の「大人になったらなりたいもの」の1位も男女共に「会社員」。
男子は2位に「ITエンジニア/プログラマー」、3位に「公務員」「YouTuber/動画投稿者」、女子は2位に「公務員」、3位に「看護師」でした。

アンケートでは「選んだ職業になりたい理由」も聞いています。
すべての年代で1位は「好きだから」。2位は小学生が「かっこいい/素敵だから」、中学生男女と高校生女子が「誰かの役に立ちたいから」、高校生男子が「収入が良さそうだから」
「最も幸せを感じるとき」という質問では、男子小・中学生は「ゲームをしているとき」、男子高校生は「友人といるとき」、女子は小・中・高校生共に「家族といるとき」という回答が1位でした。

「会社員」が躍進していますが、コロナ禍でテレワークの導入が進み、自宅で仕事をする保護者の姿を目の当たりにして、会社員という職業を身近に感じた子供が多かったということが結果にあらわれていると思います。

最初にも書きましたが、家庭での保護者の皆さんの役割のひとつに子供に正しい仕事のイメージを伝えることがあると思っています。決してネガティブなイメージだけは植え付けないで欲しいと思います。
昨今、特に中学、高校ではキャリア教育が重要な位置づけになっていますが、本当のキャリア教育と言えるものは一部の高校でのみ行われていると言っていいので、ぜひともご家庭で仕事に取り組むことへのすばらしさを語って欲しいと思います。
真剣に生き生きと仕事に取り組み、自分の仕事のお客様、社会に役立つ結果として、お金を稼いでいるということが子供へ伝わってほしいと思います。決して、仕事の愚痴を家で言ったり、仕事へのネガティブなイメージになるような発言はしないで欲しいと思います。

将来の自分の働くイメージは、周りにお手本となる大人と接する機会がない場合は、保護者が未来のモデルになります。責任重大です。

大学受験、特に私学では総合型選抜(旧AO入試)や、学校推薦型選抜(旧推薦入試)の比率が高まっています。先日、この試験に関わっている大学の先生方と話をする機会がありました。最初は偶然なのかと思っていたのですが、先生方が言われるには合格者の中に企業の経営層、自営業、アーティスト、なるのが難しい専門職の保護者の子供の比率がかなり高いそうです。先生方の間で、そっちもそうか、うちもだ、という会話が飛び交っていました。試験、その準備では、言われたことをやるのではなく、自分で課題を設定し創意工夫をして乗り越えていく資質が必要です。彼らの子供であれば、知らず知らずのうちに課題を発見し、未来を描き、独創的な方法で実行していくという作法が生活の中で伝わっているのではないかと思います。総合型選抜(旧AO入試)や、学校推薦型選抜(旧推薦入試)で必要とされる能力に一致します。

家では仕事のことは一切感じさせないという主義の保護者の方もいると思いますが、子供の未来を描く力の刺激にぜひなってほしいと願っています。