幼さのある子供をほめてばかりいると、逆効果になる場合があります。
幼さというのは、小学生のことばかりではありません。極端な話、高校生、大学生になっても幼い子供はいます。
幼さのある子供にはほめるということがもたらす逆効果の例をあげてみます。
ほめられないと自信が持てなくなる。
常にほめられたいという気持ちも強くなり、ほめられないと不機嫌になったり、不安になるということが起きやすくなります。
ほめられるためだけに行動するようになります。
ほめられなくなるのを恐れ、チャレンジすることをためらうようになり、伸びにくくなります。
ほめられたら、あっ、この程度でほめてくれるんだという気持ちになり、上を目指さなくなるということも起きます。
ほめるというのは、大人にとってはある意味、楽なのですが、とても怖い行動と言えます。
ほめる時にはポイントがあります。
・努力、高い目標に取り組もうとした姿勢、行動の工夫などプロセスをほめる。
・すごいねではなく、どこがすごいのか具体的にほめる。
・子供の気持ち、感じたことを聞く
ここで大事なのは、ほめるという意識で接するのではなく、ほめたくなった時にそれを子供と共有するという意識で接することです。喜びをともに感じる空気感が家庭にあるということが幸せな気持ちのある居場所だ、という意識が子供に生まれます。
家庭を安心した居場所にすることが、いつも見守ってくれているという気持ちになり、うまくいかなかった時、挫折した時には次につながる力を家庭が導いていきます。
子供にとって安心できる家庭を心がけてください。