今日は特に受験生のご家庭にお話をします。
今週の1分間レッスンのプリントの裏面では友達関係についても気をつけるべき点を少し記載しています。友達からの影響はとても大きいので気をつけると同時に、友達によい影響を与える存在になって欲しいと思います。
さて、友達を選ぶことはできますが、親を選ぶことはできません。受験生は今もそうですが、日々の中で油断をすると不安がふくらみます。受験が終わる3月にいつも感じることなのですが、子供が幸せな受験をできたかは、保護者の皆さんの関わり方も大きいと実感します。
志望校に合格することだけが幸せな受験とは限りません。不合格だったとしても後から幸せな受験だったとなることもあります。
この差は何から生まれるかというと家庭内での会話や態度です。
この観点から保護者の皆さんにお願いしたいことを列挙します。
・子供の努力、行動に目を向けてください。結果だけを指摘しないでください。
・勉強のさまたげになっているゲームやスマホなどについてはルール作りをしてください。子供を叱るのではなく、子供であれば誰でものめり込みやすいモノを子供に買い与えたという事実をまず保護者の方がふり返ってください。
・子供が勉強している時は保護者の皆さんも自ら学ぶ姿勢、仕事をする姿勢をとってください。
・家庭内は全員が仲良く、笑顔のある毎日にしてください。
・子供の健康管理には気をつけてください。栄養、睡眠時間は特に重要です。
・常に子供の味方でいてください。
最後に受験学年のご家庭に特にお願いしたいことをお話します。
受験が近づくにつれて、通う塾を増やすという行動が毎年若干見られるのですが、これは絶対にやめてほしいと思います。気持ちはわかるのですが、受験学年で、別の塾と並行して通うことは間違いなく本人の許容量がオーバーし、結果として成績が下がるということが起きやすくなります。特に主要教科の学習をするために塾を追加する行動は体験でも止めていただきたいと思います。体験をした時点で教室から心が少し離れます。主要教科では、受験が近づくにつれて、合格対策の作法が塾によって根本的に違ってきます。両方の塾で合格のための学習量を増やしていきますので、本人がそれに取り組もうとしても、許容量を超えて、中途半端になり不合格まっしぐらになります。
こういう場合、あくまでも合格させること、そして18歳の時に自分は幸せだと実感できる道に到達させるために、苦渋の決断ですが、私から保護者の方に退会を促す場合があります。
但し、例外があります。
高校生で医学部や藝大・美大、中学生で美術系高校など特殊な対策を必要とする場合は、合格するために、私から逆にここにも通ってくださいというお願いをする場合があります。両方のパワーバランスを考えながら、時にはもう一方の側ときちんと連携しながら合格までもっていきます。私が来て3年目になりますが、毎年、こういうケースが発生しています。
教室に入会する前から別の塾にも通っている場合は話は別です。かなり悩むケースもありますが、それを知った上で合格までのシミュレーションをし、入会いただいています。私の塾同士の横のつながりもありますので、昨年の受験生の例で言うと定期的に先方と相談をしながらということもありました。
受験生に関してはあくまでも合格を大事な目標のひとつとして判断をしながら進めていきます。