中高校生で学校の提出物がきちんと出せない子供が一定数います。
教室の目標は18歳に幸せな進路のスタートラインに立つことです。全てはこの観点が判断基準となって様々な試みを続けています。
こういう点から考えると、必要以上に管理をすることは自律的な学習からはほど遠くなり、18歳の姿が心もとなくなります。
「やったか?」「ちゃんと出すように」ということを教室で伝えただけで提出物が出せるなら、最初から出せるものです。
中高生の一学期の成績は7月20日前後には判明しますが、提出物が原因で下げられてしまう子供が毎年一定数います。特に今年の中学生は学習指導要領が変わったため、全ての中学校で評価の観点が3つに絞られているというのが大きな影響を受けることになります。昨年度までは例えば国語であれば5つの観点がありました。ABAACで総合で仮に4だったとしても、今回は例えばAACでは4が取れないということも起きる可能性があります。全ての中学校で新しい学習指導要領になって初めての通知表なので、様々なことが起きると思ってていますが、もし提出物を出していないことによって成績が思わしくないということになっでいたとしたら、それは出さなかった自分が原因だということをきちんと子供にわからせることが大切です。
二学期でまた提出物が原因で通知表に影響するようならば、目標にしていた志望校に挑戦できなくなるということも中3生には起きてくるかもしれません。
やるべきことをごまかして、自分が原因で結果が出ないことは、勉強に限らず、生きていく上でとんでもないことをしていたのだと認識するチャンスにしないといけません。
通知表と向き合う日が保護者の方にも来ますが、決して結果の評定数字だけを見てあれこれ言うのではなく、観点別になぜこれはAなのか、Bなのか、Cなのかはじっくりとご家庭で話し合ってください。ぜひ明るく話し合ってください。責めるだけの「追及」ではなく、真相を明らかにしようとする「追究」を心がけてください。自分事として自覚できれば、二学期にチャンスが生まれます。
なお、提出物は提出日を1日でも遅れたら、大幅減点だということは注意してください。定期試験で点数がよかったのに、とんでもない通知表だった場合、提出物は出したかと聞くと出したと言っていても、追及すると遅れて出していたことはよくあります。締め切りに出せなかった場合は、覚悟しないといけないということは認識して欲しいと思います。自覚することが次につながります。