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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

3×3の目標

教室では授業の最初に私が毎週テーマを決めて学び方に関係する話をしています。
今週は「夏休みの3×3の目標を作ろう」という話をしています。

3×3の目標というのは3分野についてそれぞれ3個の目標という作り方です。
3分野というのは「学習の目標」、「生活リズムの目標」、「お楽しみの目標」です。

ひとつ目の学習の目標はとても大事です。しかし、これを実現するためには生活リズムがなければ実現は難しくなります。そして最後にお楽しみの目標。楽しみもなければがんばれないものです。楽しみも目標に組み入れることで、学習の目標にもよい効果が出てきます。配布した資料では3分野ごとに高校受験生を想定した例も記載しています。それぞれポイントを解説します。

ひとつ目は「学習の目標」です。
まず受験生にかかわらず、学校の夏休みの宿題は7月31日までに終えることを目標にするように話をしています。これは必須で全員に求めていきます。十分な時間をかけて総復習ができるのは夏の期間しかありません。そのためにも宿題を早く仕上げて、学ぶ時間の確保を促していきます。特に中高校生は9月に入ると過去にさかのぼるということは時間的にかなり難しくなってきます。成績を伸ばすためには、どこかで他人よりも勉強する必要があります。
二学期中は、これができにくくなります。受験生は、9月からは真剣な受験生であれば誰もが必死になる時期なので、なおさら逆転が難しくなります。受験生が大逆転を起こすには、夏の地道な勉強の蓄積ができているかどうかで違ってきます。
宿題以外の学習目標については、自分の置かれている状況によって違ってきます。各自に自分の3×3の目標を書く紙を渡していますので、それに赤入れをし、適切な目標設定にしていきます。

ふたつ目は「生活リズムの目標」です。
生活リズムが崩れると全てがおかしくなります。そこで、まず起床・就寝時間を毎日同じにすることを例としてあげています。これは全員が実行してほしいと思います。保護者の方にもこれをお願いしたいと思います。
次に「○○○は毎日最大1時間で同じ時間帯のみ(○○にも周知徹底)」という例をあげていますが、○○○の中にはスマホ、ゲームなど油断するとだらだらと時間を費やしてしまうものを各自で当てはめて考えて欲しいという話をしています。
スマホの場合は「スマホは毎日最大1時間で同じ時間帯のみ(友達にも周知徹底)」ということになります。特にLINEで友達と頻繁にやりとりをることは止めさせたいので、「友達にも周知徹底」を求めています。夏はスマホをコントロールするチャンスにもしてほしいと願っています。
ゲームの場合は「ゲームは毎日最大1時間で同じ時間帯のみ(家族にも周知徹底)」ということになります。「家族に周知徹底」することで、家族の協力も得ながら、ゲームに溺れている状態を脱して欲しいと思います。
なお、1時間という長さにしていますが、これはご家庭の考え方によって変更してください。
生活リズムの3つ目として「1日に1回は必ずお手伝いをする」ということを例にあげていますが、これは義務にしたいと思います。なぜこれを入れるかについては、長くなるので、明日、あらためて取り上げます。

3つ目は「お楽しみの目標」です。
これは自由に考えて欲しいと思います。ご褒美の位置づけで考えてもよいです。適度なご褒美はモチベーションをコントロールするには効果があります。少しは金銭的な支援もお願いしたいと思いますので、ぜひ保護者の皆さんにもご協力をしていただきたいと思います。感染防止に気をつけながら、どこかに家族で行ったり、何かを買ってもらうということもあってよいと思います。

あっという間に終わってしまうのが夏休みです。特に、毎日気の向くままという過ごし方をしていると、思い出、そして想い出も残ることなく、学習の成果の感覚もなく夏休みはあっという間に過ぎてしまいます。そうならないための第一歩が3×3です。
なお、教室では「夏休み」という表現はなるべく使わないようにしたいと考えています。夏期自己鍛錬期間と呼びます。「休み」というキモチはなくしましょう。普段の日曜日も、日曜日だからこそ、アクティブな活動を家族全員がそれぞれして欲しいと願っています。

なお、最初に紹介した夏休みの宿題ですが、日記や自由研究などはもちろん7月31日に終えないでください。特に、高1、高2はレッスンよりもオープンキャンパス探索と課題研究を夏休み終了まで、継続的に取り組むようにしていきます。