教室では授業の最初に私が毎週テーマを決めて学び方に関係する話をしています。
今週は3種類のシートを渡しています。
今日は2枚目のシート「自分の意見を持つべき時事課題「オリンピック」」についてふれたいと思います。
オリンピックは生きた教材と言えます。
本来は世界の国や地域の文化などの違いを知り、理解を深める絶好の機会です。スポーツマンシップやフェアプレー精神を学び、自分の生き方に生かすことができるのがオリンピックなのですが、今回のオリンピックはかなり様子が違っています。
中止・延期・開催の議論がいつの間にか、観客の有無や人数に論点が変わっていました。観客の人数も最初はかなり多くの人数が検討されていましたが、徐々に人数が下がり、マスコミの論調も変わっていきました。元々オリンピックのオフィシャルパートナーには日経、読売、朝日、毎日の各新聞社が加わっていますので、当然の成り行きなのかもしれませんが、総論と各論をうまく使い分けながら、いよいよオリンピックが始まるという演出になっています。
これからの世の中は、正解のない課題の連続になります。
オリンピックは正解のない課題に立ち向かうとてもよい生きた教材ですので、全員に課題を出すことにしました。
特に受験生、高校生には真剣に取り組んでほしいと思います。入試で問われる可能性あると思います。面接の場でも出る可能性があります。
全員課題「東京オリンピックついて、問題点をあげ、それに対する自分の意見を述べなさい」
提出締め切りは7月31日(土)です。提出されたものを集約して、配布し、どんな考えを他の人は持ったのかということを知ってもらおうと考えています。入試対策の一貫にもなります。来年の入試だけでなく、数年は題材として扱われるでしょうから、全員にとってすばらしい資料になると思います。
なお、こういうことを試みると、提出しないという行動に出る子供が出てきます。提出しない場合は、強制自習にして書いてもらいますが、それもなんだかんだ理由を言って拒否した場合はまとめた資料は配付できません。ご承知おきください。