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小4~高3のご家庭へのお話をしています。お問い合わせはkokonikosugiyama@jsea.jpへ

オリンピックの開会式と変な塾長がいた

教室では授業の最初に私が毎週テーマを決めて学び方に関係する話をしています。
今週は、「2021年7月24日(土)~26日(月)の新聞見出し」というタイトルでプリントを作成しています。

7月23日(金)にオリンピックの開会式がありました。
毎日、オリンピックの話題がニュースにたくさん流れています。新聞を取らないご家庭の割合がものすごく高くなっています。新聞を取らないと、ネット、テレビを中心にして世の中の動きにふれることになると思いますが、各種メディアの特徴を理解して欲しいと思うのもあり、開会式翌日から月曜日の朝刊までの新聞の見出しで私が気になったものを紹介しています。
5年ぐらい前であれば、新聞を読みなさいと言うのですが、あっという間に新聞をとらないご家庭が小中高校生のご家庭で急激に増えているので、新聞を読みなさいというのは現実的ではなくなりました。

「新聞を読んだほうがいいよ」とすすめると、「ニュースはネットで読むから、新聞なんていらない」「テレビで見ればいいじゃん」という声が子供から普通に聞こえてくるのが当たり前になってきています。「ふつう」の生活をする分には新聞はなくてもよいというのは事実ですので、悩ましいものがあります。
ネットやテレビがニュースの情報源になると、かたよった情報にならざるを得なくなります。自分で情報を選ぶという力を鍛えることもなくなります。
少なくとも教室に通ってきている子供たちには読み書きを鍛えさせたいので、別のあの手この手を繰り出していきます。

 

さて、プリントの表面の右端には、東京オリンピックの開会式で、私がふ~ん、へぇ~、なるほどと思ったことの一部も紹介しています。全員に開会式を同時進行形でテレビで見るように働きかけていましたので、大多数のご家庭では実行してくれたようです。
皆さんの感じたこととどう違うでしょうか。

・あいうえお・五十音順だ
・入場行進はゲーム音楽。でも、任天堂のゲームがないのは残念。
・ドローン。どこで待機していたの?
・生のピクトグラム。本人と演出、音楽、その他・・・大勢の職人さんがいる
・バッハさん、お話長~い。
天皇陛下は10秒強で話を短く終え、対照的。開会式の間、拍手もしながら、笑顔も見せ、正しく座る姿勢を続けてすばらしい。
・設計デザイン、色使いの力で、客席はガラガラ感が薄まったのはすごい。

・史上最も開催都市とスポンサー企業にメリットが少ないオリンピック。
・これだけ特殊なオリンピックを身近で体験できるのはすごく貴重

 

ドローンが待機していたのは、神宮球場だと後でわかりました。
いろんな気持ちがご家庭で交差したと思います。
小6生は6年後が本当の勝負、大学受験ですが、今よりも面接試験が増えているはずです。「東京オリンピックの時は何年生でしたか」
「その時の経験や気持ちを話してください」
といったことはふつうに起きるはずです。その他の学年でも受験の時の面接の度にこの質問が登場する可能性があります。
面接試験では、一般論ではなく、具体的なエピソード。自分にしか話せないエピソードが大事です。
その時のために教室のDEFを閉鎖し、全員、生で開会式を見よと指令を出しました。
その時ちょうど塾に通っていましたが、変な塾長で、開会式の時間に教室を閉鎖してしまったんです。それで家族そろってテレビで見ました。非常事態宣言の中、テレビを見ていて・・・。
こんな感じで話し始めたら、立派な具体的なエピソードです。

子供にとっては、テキストを開いて勉強することだけが学びではありません。
毎日の一瞬一瞬が学びの機会にあふれています。
聞かれた時に自分の言葉で東京オリンピックについて語れるようにしていってほしいと思います。ご家庭でもぜひ毎日、オリンピックについて様々な意見をかわしてください。