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現在の中3生から共通テストが変わる

先週、公表されたこととして、現在の中3生が受験する大学入学共通テストについて英語の民間試験の活用や、記述式問題の導入を断念することが正式に公表され、共通テストの科目の再編や追加についても示されました。
今週はプリントを2種類配布していて、2枚目にこれらのことを記載しています。

中3生には高校受験は通過点だという認識を持って欲しいですし、特に科目は抜本的に変わるという認識を持って欲しいと思っています。
プリントの裏面は現在の高校生に向けて「大学別の入試の仕組みを探究せよ」というメッセージを届けています。教室には小4生から高3生までいるので、一斉に何かを話さないといけない時はどうしても私の話している内容にちんぷんかんぷんな学年が出てきます。
以前、大学について話をしたとき、真剣に私のほうを見て表情豊かに反応していた小4生がいましたが、様々な学年が同じ空間にいるという環境はきっと社会人になった時、よい経験だったと思うに違いない、そうしたいと思っています。

国公立大学は3割~4割、私立大学は5割が推薦系入試になっています。
裏面ではそんな中、69%を一般選抜にあてると宣言している大学を紹介しています。明治大学です。このほかに、来年首都圏で新設される建築学部があるのですが、英語、国語、社会でも受験が可能という例を紹介しています。建物は「建てて終わり」ではなく「建てた先の未来」を考える時代であり、その建物がどんな生活文化を育むか、地域にどんな価値を生むかが大切になっているという主張をされている大学で、建築学こそ工学の視点ではない多様な能力を必要としている学問だという興味深いポリシーをかかげています。この大学はどこかということは紹介しないようにしました。情報はもらうものではなく、つかみにいくという姿勢を持ってほしいからです。

大学に向けては、やりたいことを見つけ、自分にあった入試方式がないかということをていねいに探すことがとても大事です。多様な入試、多様な進路になってきているのが今の大学なので、ぜひ信念を持って、ミライを描いて欲しいと願っています。