高校受験は保護者は志望校に関しては一緒に考えつつ、できるだけ守っていただきたいと思っています。子供の成長度合いによって、これがよくない場合もありますので、例外はあると思ってください。意見は大いに伝えてください。ですが、ここはよくない、ここがよい、ここにしないさいという形を強要する形になってくると、自分事として受験を見つめることができなくなり、他人事になりかねません。
こういう状況が強くなっていくと、大学も自分で決められなくなり、これはとても不幸です。ひどいことになると、就職も自分で決められなくなります。全てにおいて判断を先送りにするようにもなります。社会人になってからもです。
中学受験は親の関わりも一定の部分で必要ですが、高校受験からは志望校は自分で決めることが絶対に必要です。
自分で決めるということは、その結果に責任を持つという意識が芽生えることになります。ものすごく嫌な気持ち、怖い気持ちにもなると思います。しかし、この経験をするからこそ大きく成長できます。
一方で、親に依存しすぎる状態が続き、何も自分で決めない、親のいいなりの生活を受験期まで続けてきた場合はキケンな状況です。
もしくは、あまりにも本人の逃げる状況を助長してきた場合、好き放題させてきた場合こういった場合もキケンな状況です。部活や習い事の都合で教室の振り替えをするのはよいですが、本人が今日は調子が悪いと言うので(実は行きたくない)振り替えをするのが頻繁に発生している場合も同様です。
あるいは、親の成功者のイメージが片寄っていて、それ以外は認めないという空気がご家庭の中に充満しているという場合もキケンな状況です。
いずれも、実は保護者の方が子供を特別扱いしてきていて、大人への成長を阻害してきているという状態だと言えます。健全なモラルや価値観も育っていないということにもなりかねず、長期的な観点でとても心配になります。
さて、いろいろ述べてきましたが、教室として来週から様々な手を打ち、志望校を広げ、絞り込むステップを開始します。