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親の価値観を押しつけない

保護者の皆さんの子供の頃とは時代も環境も入試制度も世の中の価値観もびっくりするほど異なっています。一方で、子供は一般的に保護者から押しつけられることには反発を強弱はありますが、感じるのが普通です。
学歴が大事だと家で言われていると教えてくれた生徒がいましたが、いろいろな価値観を固定化するような会話が家庭の中ではされているものです。
この親の価値観の影響は子供は無視しようとしても無理なものです。逆に染まっていくものです。染まっていく中で、自分の価値観にしていく場合と反発して正反対に向かう場合があるように思います。
何気ない家庭の中でも会話で「~だ」という言い方ではなく「~だと思う」という言い方をせひ心がけて下さい。受験する目標校によっては

断言口調が好まれると教える場合がありますが、家の中では「~だと思う」という言い方をしてほしいと思います。

「~だ」とか「~するべきだ」という保護者の場合、子供は自分の意志で考え、行動する生き物だということが忘れがちになっているかもしれません。これが度が過ぎていくと、子供は考えることから従うことが心地よいという方向に流れていきます。自分で考えず、自分で決めず、他人に決めてもらうことが好きになります。この状態が強化されて、大人になると指示待ち族になります。これは長い目でみると、かなり恐ろしいことです。子供への話し方、内容については、ぜひ常に振り返るようにお願いします。ご家庭によって、正解は異なってきますので、振り返りは大事です。一方で、保護者の方に積極的に子供に対して伝えて欲しいこともあります。
そのひとつが失敗談です。失敗談こそ、成長のヒントがありますし、素直に子供は聞くはずです。ぜひ子供に考えるきっかけになるような話をしてください。