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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

学校に行きたくない

学校に行きたくない、行けなくなったという子供が教室にやってくることがあります。
本人にとっては大問題ですが、保護者の皆さんにとっても大変な事態です。
こういう場合の接し方はとても難しいと思います。私も大勢のこういう子供と接してきた経験がありますので、毎回とても悩みます。

ある日、突然、学校に行きたくないと言い出された時、保護者の皆さんはこういう場合、どう接するでしょうか。
大多数の保護者の方の接し方は「なぜそんなことを言うの?」、「何かあったの?」と理由を延々と追及する形で話が進むことが多いようです。最終的に保護者の方は「どうしよう?」と子供以上に落ち込んでしまうか、もしくは「そんなことではだめた」と責める方向に進んでしまう場合が多いようです。

親子関係というのは安心ややすらぎがあることがとても大事です。
子供が家に帰ってきた時に気持ちがあたたかくなるとか、ほっとするというのが理想です。こういう観点から考えると、学校に行きたくないと言われた時に最初に保護者の皆さんが伝えないといけないことは感謝の気持ちです。
なぜ感謝?、と思うと思いますが、言葉であらわすと「教えてくれてありがとう」です。
とても難しい要求を求めているようにも思いますが、感謝の気持ち、子供に寄り添う気持ちがこういう場合は後でよかったとなることが多いです。
絶対に否定しない、ネガティブな言葉は使わないのも鉄則です。
なお、個別の状況によってどうすべきかは変わりますので、一例としてご紹介しました。日頃の子供の様子、言葉、行動に目を向け続けることが最大の策につながります。些細な変化を見逃さないようにしてください。