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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

自分の頭で考えることに楽しさがあるか

昨日は自分の頭で考えるということについてふれました。今日はそのもう一歩先の「自分の頭で考えることに楽しさがあるか」ということについて話をしたいと思います。
特に受験生については「自分の頭で考える楽しさ」が実感できているかどうかがとても大事です。大学受験、高校受験、中学受験の受験生が今、教室にいますが、どの受験であろうと「自分の頭で考える楽しさ」を受験生本人が実感できているかはとても大事な合否の分かれ道になっています。
得点力はある程度の練習量とテクニックを学ぶことでついてきます。練習量は大前提です。受験生は平日4時間、学校がない日は最低8時間は現時点で当たり前の練習量です。

しかし絶対合格に必要な得点力を勝ち取るには学ぶという取り組みの中に喜びが感じられていなければ、たとえ合格できたとしても、入学後に伸び悩むということがとても多くなっているというのが私の実感です。
受験生の中に問題を見て、わからないとすぐさま解答解説を読み、解き方を覚える、もしくはこそこそと読んでそれを写すという行動をしている場合があります。
解答解説は読んで、解き方のまねをする、これをきっかけに周辺領域の知識を増やすというのは大事なのですが、その前段階として必ず自分で徹底的に考えるという行動がなければ意味がありません。
毎日、考える時間を持てているかは本質的な学力を伸ばす原動力になります。
学習時間がいくら長くても、あきらめずに考えて、考えてということをしていなければ、合格に必要な伸び方にはなりません。
教材は何周もしなければいけません。1度やっただけでは力がつきません。
2回目以降はスピードと正確さに磨きを書けなければいけません。
明らかに解答を覚えていて、問題を解けるということを演出しようとしている受験生が毎年何人か出てきます。今年もいます。
これから過去問演習をしようという時期になりましたが、毎年、解答解説を事前に読み込んで解けるようにしているけれど、模試では点が取れなかったり、突然初見の特訓問題を渡すと解けないという受験生が発生します。あきらめずに考えるということをしていないので、その先の「自分の頭で考える楽しさ」まで到達できていないからです。
こうなってしまう大きな原因のひとつがご家庭での接し方です。得点やできたかできないか、やったかやらないかばかりに目を向けて会話をしていることが多く、ごまかそう、わかったふりをしようというキモチが働き、これが過ぎると、答えを写すという行動にでます。結果ではなく、途中の行動が大事なのですが、結果にだけこだわる空気が家庭の中にあるから影響を受けているケースが多いです。
自分が到達した答えは別に間違えていてもよいのです。間違えたから、学べます。間違えたことはよいことです。
考えることが楽しいにできるかどうかが大事です。