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英検は受けたほうがいいのですか?

先日、中学生から英検を受けたほうがいいのかという質問を受けました。中2生でしたので、積極的に受けに行きなさいと伝えました。中3生で次の10月10日の試験は受けに行ったほうがいいですか?という場合は非常に悩みました。一人ひとり違う判断が必要になります。
中3で英検3級を持っていると併願優遇でポイントが足りない場合に1ポイント加算してくれる高校が多くなっています。英検は今年の場合だと1次試験は5月30日、10月10日、1月23日の3回あります。中3生は5月30日の第1回検定で何としても合格することが本当は必要です。3級の場合、2次試験がありますが、第2回の10月10日の場合、2次試験は11月7日か11月14日のどちらかを選択することになります。恐ろしいことに中学によっては期末試験の真っ最中です。
中3生は内申で必要な数字を取り切るのが原則です。本当にいざという時の場合に英検、漢検、数検などの検定で3級を持っているとプラス1の加算ができるだけですが、内申アップを実現する場合が多いので、実はそんなに使う機会はないことのほうが多いです。基本は内申を上げるのが王道です。

なお、私立高校、その中のコースによっては準2級でなければ加算がない場合もありますので、志望校の基準の確認は必須です。
高校生は積極的に準2級、2級を取りに行きましょう。2級が高校卒業程度です。教室には中2で準2級を持っている子供もいます。独学でコツコツと毎日勉強をしています。
中学生は中3の第1回試験で3級合格、高校生は高3の第1回試験で2級合格を目指すのがちょうどよい目標です。つまり夏休み前です。夏休みが終わると中3は高校受験の勉強、内申対策、模試、学校見学ととにかく忙しくなります。検定に向き合う時間は本来ありません。もちろん元々、力がある場合は止めません。多いに挑戦してください。
高3は夏が終わると総合的選抜の出願に入りますので、とてもではありませんが時間の余裕がなくなります。ただし、出願の条件に各種の英語の検定がある大学が増えてきているので、こういう大学を志望している場合は要注意です。出願すらできなくなります。
受験を決めたら、まず大型書店に行って英検のコーナーに行きましょう。過去問の問題集をぱらぱらと見て、よしこれを使えば戦えると思ったら、問題集と単語帳、対策教本を購入し、毎日の曜日別の取り組み時間帯を決めて取り組みを開始します。
目標がある勉強は力が入りますので、取り組んでみることを検討してもよいと思います。
小学生の場合は普通に小学校の英語を学んでいれば5級は取れると思います。小学生の間に3級を取るということも独学でやってしまうことも珍しくなくなりました。学校の勉強プラスアルファとしてできるなら、計画してもよいと思います。
但し、通知表でよくできるだらけになっていない場合は、検定は無理にやる必要はないと思います。小学生の通知表でよくできるが取れていない科目は中学になっても3が精一杯だという状態だと認識してください。真ん中の成績ではなく、下位になる場合がほとんどです。かなりキケンな状況になります。学ぶきっかけを教室で用意しても、家で勉強していない、学校の授業もきちんと受けることができていないということです。教室をきっかけにして、毎日の取り組みができていなければ得点力は生まれません。カラーの大判テストは全員に100点取ってね、取れるはずだよという基準で作成されています。まず算国理社、そして学校の英語に専念し、毎日の学習習慣が必要です。