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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

国語力は意図的に学ばなければ身につかない力

10月24日の日曜日、中3生の中には模擬試験に向かった人がいます。同業他社の塾の先生と話をしていて、この日、開始時間にたどり着けていないという生徒がちらほら発生していたそうです。原因はJR渋谷駅の改良工事のため山手線が運休していたからです。
普通に生活していたらご家庭で子供に注意を促しているはずなのですが、これができていない場合が結構あったそうです。
西武池袋線ではかなり前から注意を促す掲示がされていましたし、新聞、テレビのニュースでも紹介していました。インターネットのニュースサイトでも紹介していました。
でも家族全員知らなかったということが発生していました。
この話をしていて、新聞の購読率の話題になったのですが、どこの塾でも新聞は生徒の3分の1程度しか今は取っていないという話でした。これは私の教室でもほぼ同じという感覚でいます。
新聞の発行部数は調べてみると、一般紙とスポーツ紙を合わせた2000年の新聞発行部数は約5370万部でしたが、2020年には約3500部となり、20年ほどで2000万部も減少していることがわかります。
インターネットニュースが台頭し、新聞購読料が高いという感覚になってきているのが大きいようですが、そもそも大人が新聞だけでなく、読書も含めて、日常生活で文字を読む習慣がなくなってきているという現象が高まってきていると思います。
今のまま進んでいくと、家庭での国語力を伸ばす力の格差がとてつもなくひらくと思います。日本に住んでいるので国語力はある程度自然に身につくと誤解される場合がありますが、国語力は意識的に学ばなければ身につくことはありません。この土台はどれだけたくさんの日本語、活字にふれてきたかが大事です。
新聞を購読して下さいということではありませんが、ぜひ読書はさせてほしいと思います。受験学年の子供は、今の時期、読書ではなく国語の問題演習に注力すべきなので、受験学年以外はぜひ読書をしてほしいと思います。読書をすることで、語彙が増えます。これが国語力の大事な力となり、読書をしていくことで、文章を理解するスピードが速くなる訓練になります。
もし新聞を購読していたら、保護者の皆さんが子供が興味を持つような記事を見つけて、それをかみ砕いて話して下さい。自分で読める力がある場合は記事を読んでごらんと促すとよいでしょう。
本、新聞、雑誌もありますが、活字にふれる習慣がある子供はほとんどが保護者の皆さんが子供の前で読んでいます。お手本ですね。
ぜひお手本になってください。

なお、デジタルで読む行為と紙で読む行為はまったく別ものですので、紙で読む行為を持たせるようにしてください。