先週と今週は受験が近づいてきているので、受験生の保護者として知っておいてほしい知識を中心に書き起こしています。
昨日は勉強時間でしたが、今日は勉強量や学習の質を取り上げます。
学習の質のともなわない学習時間は同じ1時間でも学習量としては実は少ないということになります。今週は大学受験も意識した話を続けていますが、前提として大学に合格するには膨大な質のともなった学習量が必要になります。膨大なです。
でもいきなり質の良い学習をするのはとても難しいことです。
学習の質を高めるには、まず量が必要です。量の前にまず時間です。ひたすら時間、次に量をこなす意識に変えることによって、自分に合った勉強のペースや勉強方法をつかみ、やっと質が変わっていきます。
昨日、難関大学は4000時間、GMARCHは2000時間という話をしましたが、これらは質がともなっている必要があります。いきなりはできませんので、高校受験で時間と量を経験させて、質を高めることに教室では注力しています。高校受験は通過点だということです。
最初は効率や集中力を度外視してとにかく量をこなすことが大事です。
自分なりの学習スタイルが確立してきたら、今度は質も意識する段階に入り、メリハリのある勉強が大事になります。
休日に8時間勉強しましたとうれしそうに報告してくれる高校受験生が先日いましたが、様子を聞いていると8時間することに目が行きすぎてしまい、だらだらとした時間帯があったようです。せっかく8時間したのにもう少しの工夫で学習効果は違ってきます。極端な話、半分の4時間、集中と効果を意識した学びのほうが結果につながるということも起きてしまいます。
最初のうちは時間や学習量を大事にして行動し、途中から質が変わってくるというのがよい形です。休憩もしっかり取ることが大切です。人間の集中力には限界があるので、適度な休憩を取って、脳を休ませるのが質をあげるためのコツです。
受験生のいる家庭では、平均すると1時間に1回の休憩をしているかを確認してください。人によってリズムは異なりますので、メリハリのある行動になっているかに気を使って下さい。連続で学習をしてよいのは、Maxでも90分ぐらいになります。