familab(ファミラボ)18時更新 日月お休み

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とんでもない息抜き

今週も受験生のための話を続けています。受験生は本当にとことん勉強する時期になっていますが、勉強ばかりでは息が詰まるという心配をご家庭でされる場合があります。
まもなく冬休み、年末年始がやってきます。
一昨年の年末年始、私が今の教室に来て最初の冬でしたが、この時、結果的に大失敗をしたことをお話します。高校受験生のお母さんからものすごく勉強していてかわいそうなので、少しだけ冬休みに息抜きをさせてよいでしょうかという電話を受けました。毎日、朝から晩まで本当にがんばっている中3生で、内申も2学期にプラス6ポイントあげていたので、「少しだけ」という言葉を単純に少しだけと受けとめ、いいですよと答えました。
私の大失敗でした。
1月、最初に教室に来た日、何か違うと感じました。学ぶ姿勢、リズム、動きが何か違うのです。何かとんでもない事件でも起きたのかと思い、翌日、時間を取って面談をしました。そこでわかったことは何と年末年始に二泊三日の家族旅行に行っていたのです。温泉でゆったりと過ごしてきたそうです。元旦もゆったりと過ごしていました。受験学年でなければよいですが、この場合は間違っています。
それまで必死に取り組んでいた受験生が、一泊以上の息抜きの旅行をすると、大抵は学ぶペースが乱れます。勉強道具も持っていっていませんでした。この乱れを取り戻すのは1週間ではできないことのほうが多くなります。
私と生徒のお母さんの間で「少しだけ」の言葉の解釈が大きく異なっていました。

必死にずっと受験勉強をしている場合、効率を上げつつ、維持するためには、息抜きの時間も必要です。特に12月からの直前期は時間の使い方の濃さが大事になりますので、適度な気分転換をしながらが大切です。1ヶ月に1回で有れば時期にもよりますが、家族で食事に行ったり、楽しい映画を観に行ったりということは数時間の話なので、適度な気分転換にできます。でも旅行は論外で数日間の気分転換はこの時期、害でしかありません。
この受験生は幸い、最後に第一志望校に合格しましたが、そうでなかったら悔やんでも悔やみきれなかったと思います。
ということもあり、昨年度の受験生から始めたのが、元旦のセミナーです。セミナーという名の気持ちを高め、前を向かせるための時間です。昨年は私からの激励と気を引き締めるための話が中心でしたが、今度の元旦はもう一歩発展させた形を今、準備中です。
この日の出勤は社員としては制度上認められていないので、私の気持ちの行動だと思って下さい。気持ちを高めてほしいので、講習という言葉も昨年から使わなくなりました。年末年始の7日間の休校期間の前後3日ずつを冬期特訓期間とし、7日間の休校期間の中間日、元旦は受験生の気持ちをつなぐために教室へ来てもらうということを実施します。
あと1ヶ月半で2021年が終わります。教室、家庭、コーチとスタッフ、そして本人が一致団結して残りの期間を健康に気をつけながら、思う存分、充実した日々を送れたらと思います。ご協力をお願いします。