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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

国語辞典

教室には国語辞典が3種類置いてありますが、そのうちのひとつは三省堂国語辞典です。


但し、教室に置いてあるのは普通の三省堂国語辞典ではありません。

三省堂国語辞典 第七版 阪神タイガース仕様」です。

なぜこれが置かれているのかは、察して下さい。「おろし」「はんしん」「こうしえん」などを辞書で引くと、阪神タイガース仕様らしい解説が書いてありますが、そのほかは全て三省堂国語辞典です。


さて、今、プロ野球の日本シリーズがおこなわれていますが、もちろん阪神タイガースは登場していません。今年の春から夏にかけては阪神タイガースセリーグで優勝間違いなしと見られていましたが、残念な結果でした。
監督、コーチ、選手。
残念な結果になったのは、それぞれに原因の一端があると思います。ここから先、この話題をしていきたいところですが、視点を変えて、ご家庭での子供への接し方に目を向けてみます。結構な割合で子供への接し方が、監督タイプか、コーチタイプにあてはまるということが多いものです。

監督タイプは子供へ命令口調で話をしたり、自分の考えを押しつける傾向があるタイプです。成績、日々の行動だけでなく、将来の道についても、自分の考えを強烈に印象づけている場合はキケンです。まだ小さくて素直な時期はいいのですが、小学校5年生頃からは心の中で反発するようになっていることが多いものです。表面的な様子は素直に聞いているように見えても、結果的にうまくいかない事が多くなります。個人差がありますので、中学生になっても素直に聞き、受け入れて考える場合もあります。大きくなってからあの時言われたことの意味がわかるようになったりするものですが、監督タイプで接することは弊害も多くなります。


コーチタイプの特徴は子供の話をていねいに聞く傾向があるタイプです。自我が芽生えてくる頃になると、案外、本当の答えは本人の中に眠っていることがよくあります。だからコーチとしての保護者の在り方は聞いて聞いて聞きまくるということです。これが、とてもよい結果につながることへの第一歩となります。子供の中に眠っている次の行動への源を保護者の皆さんが聞き、拾い上げながら、それを大きくふくらませてあげる。そして最後は笑顔で応援する。コーチタイプの保護者の子供は大きく伸びる時期が必ず来ます。


一番よくないのは観客タイプです。阪神タイガースの観客の中にはすごい?行動をとる人もいますが、この場合の観客タイプとは騒ぐのではなく、「私は勉強や受験、ましてや将来ののことはわかりません。塾で何とかしてください」というタイプをさします。テストや定期試験の結果によって喜んだり、怒ったりということになったりする場合もあると思います。度が過ぎると子供はテストや定期試験を理由を作って見せなくなります。


ぜひ、保護者の皆さんにはコーチタイプの保護者でいてほしいと願っています。