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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

進路を親子で考える

現在の教室を2019年4月に担当して2年と8ヶ月が立ちました。過去2回は中学受験と高校受験のみでしたが、今年度は大学受験にも教室として高3生とともに挑戦をします。
大学受験生は総合型選抜にも挑戦をしているため、既に受験がスタートし、先週、第一関門を無事に突破したところです。大学受験は本当に大学、学部によってまったく試験内容が異なります。今回、突破した第一次選抜は集団討論でした。次は約30分の個別面接と大学入学共通テストです。国立大学なのでということもありますが、最初の試験日から合格発表まで4ヶ月という長さです。総合型選抜だけでなく、共通テスト+個別試験タイプの受験もしますし、国立大学だけでなく、私立大学も受験をしていくため、高校受験とは比較にならない学習量が必要になります。高1の段階からコツコツと学んできたから、何とか今、互角に戦えているというところです。あと一踏ん張りですが、ここからが本当の勝負です。

何度も何度も教室で話していますが、中学受験、高校受験は決してゴールではありません。通過点です。中学受験の場合はその後の6年間、高校受験の場合はその後の3年間をどのように過ごしたかによって、未来はまったく異なります。きっと社会人になって5年、10年、15年たった頃にふとふりかえってあの学校生活は自分にとって大事な意味のある時間だったと気づくものだと思います。
でも、中には学校生活は暗黒の時代だったという気持ちでふり返る人もいると思います。この差は確かに学校自身によるものもありますが、多くの場合、受験をする中学、高校をどう選んだかによる違いが大きな部分を占めていることがあります。
全ての中学、高校について言えることですが、どの学校にもえ~嫌だなぁと感じてしまう負の部分があります。だからこそ、自分の志望校はよい部分に着目して見つめることが大事になります。よい部分よりも悪い部分が多く見られる、感じられるのならば、志望校としてはふさわしくないと思ってもよいと思います。

高校受験は今週いっぱいで志望校を受験校に変える必要があります。私立高校は手続きの関係上、今週中に1校に絞る必要があります。公立高校はまだ最終決定まで余裕がありますので、受験校が複数になっていてもかまいません。中学校の担任の先生によっては決めろと言ってくる場合がありますので、その場合は一旦絞り込んで下さい。

中学受験はどちらかというと本人よりも、保護者の皆さんの決断がまずあって、受験校が決まります。今年の中学受験生は全員、複数の受験校で挑戦をすることになっています。練習受験はありません。第一志望、第二志望となっていますが、結果的にどの受験校に進学しても後悔がない中学を選定することに12月の前半で決めて頂き、最終ステップを開始します。

中学受験、高校受験では最終的な受験校の決定は保護者の皆さん主導ではなく、本人が自分で決めたという構図になるようにして頂きたいと思います。
実際に学校に通うのは保護者の皆さんではなく子供です。子どもが希望しない学校、あまり気が乗らない学校を無理に受験させ、合格したとしても、学校生活が充実したものになるとは限りません。
「自分自身で進路を決定した」という気持ちを持てることが、受験勉強に対する意識を高く持つことができることにもつながります。