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幸せな仕事観

中学、高校では職業体験という取り組みが盛んです。
しかし、方法や事前の先生方の思いや段取りにもよりますが、どちらかと言うと職業体験ごっこになっている例が多いように思います。
子供にとって身近な大人は保護者の皆さんです。様々な仕事をされていると思いますが、子供が影響を受けるのはどんな仕事をしているかではなく、保護者の皆さんの仕事観です。
高度成長期を経験していると、組織の中で組織の動きに染まっていることもあると思います。
無難に定年まで過ごせればいい、
給料のために働く、
といった消極的な気持ちで過ごしていても何ら問題がなかった時代でしたが、急激に様子が変わってきています。
働く中で、皆さんの職業観も変わってきたのではないかと思います。
仕事を自ら作ることが当たり前になり、課題解決の力や新しいことに挑戦する力が必要とされるようになりました。
毎日、葛藤の連続だと思います。
ぜひ、ご家庭で自分の言葉でご自身の職業観に関することをさりげなく話してほしいと思います。
職業観とは自分にとって仕事とは何か?ということです。
なぜ毎日働くのか?
何を大事にして仕事に取り組んでいるのか?
ということです。働くことの自分なりの価値観、哲学が職業観です。
働くとはどういうことかという話題から、どんな仕事を将来したいのかを子供に考えさせて欲しいと思います。こういうことは長い日々が必要です。
ところが、
例えば都立高校の推薦入試の自己PRカード
大学受験の志望理由書
などを書かないといけないと追い込まれた時にあわてて真剣に考えることになることが多いのですが、職業観についてふれていないと未来の自分の姿を取り繕って何とかやりすごすということになります。
子供からみて一番身近な大人は保護者の皆さん、親です。
しかし、仕事で何をしているのか、どんな気持ちで毎日過ごしているのかはほとんど知らないということが多いものです。
ぜひ時々、仕事に関することも子供たちに語りかけて下さい。職業観を育むことは子供が自分で未来を考えるための大切な大切なプロセスです。
働く意味を考えるきっかけは、親子だからこそたくさん作れるはずです。
仕事に対する価値観を子供が持つようになった時、子供の未来の扉が広がることになります。保護者の皆さんの言葉はとてつもない力を持っています。ぜひ仕事についての考えを大いに語って下さい。
子供の未来、将来の仕事については本人に任せているという考えは絶対に持たないでほしいと思います。
自分は仕事というものをこうとらえている。
仕事でこう成長できた。
今日、仕事でこんなおもしろい人に会った。
日々の中で得た楽しさ、喜び、葛藤をどんどん話して下さい。

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さて、昨日のここの場でお約束したように、レッスンアンケートの変な質問で「あなたの家族のこの1年を漢字一字で表現した場合の漢字を教えて下さい」に書かれた漢字をご紹介します。























なぜこの漢字を書いたのかは、想像してください。昨日、一昨日同様、答えがないのに考えるということの一端を感じ取っていただければと思います。

なお、複数の人が同じ漢字を書いた例は4つの漢字でありました。
今週、3日間続けて変な質問の紹介をしてきましたが、紹介は今日で終わります。こういう形で書くことに真剣に毎回取り組んでいると、受験の時はとても楽になります。書き出しまでの瞬発力が違ってきます。