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子供には好きな道に進んでほしい

今の教室に来る前の頃、ある高校で保護者の方に話をしたことがありました。事前にアンケートを取らせていただき、それも話のネタにしました。
その高校はいわゆる進学校です。国公立大学や難関私立に多くの卒業生を送り出していました。
アンケートの中に
将来、どんな方面に進んで欲しいと思いますか?
という質問を用意していたのですが、7割近い保護者の方が本人が好きなことをして生きていってほしいという趣旨のことを書いていました。
つまり、好きな道に進んで欲しいというこことです。
話がある程度進んだところで、5分休憩を取りました。
休憩と言いつつ、その場で追加アンケートを書いていただきました。
追加質問は「お子さんの好きな事って何ですか? 自由に書き出してください」というものだったのですが、趣味やゲームが好きなどは書かれていますが、明確に将来の道につながるような事柄を書いている方はほとんどいませんでした。突然、その場で質問を書き出して、コピーしたアンケート用紙を配ったので、質問の仕方がわるかったかなと思い、会場を回りながらひとりずつ聞いてみましたが具体的な事を話していただけたのは3人でした。参加された方は100人ちょっといましたので、少なすぎると思ったのを今でも思い出します。
一方で、好きな道に進んでほしいですかと聞くと、全員が手をあげていました。
好きな道に進んで欲しいというのは、子供の考えを尊重した子ども思いの保護者のように見えますが、私は見方を変えると無責任な考えという見方もできますとお話しました。
子供の考え、価値観は保護者の皆さんの影響がとても強いものです。
子供の未来の可能性の一端を担っているのは間違いなく保護者の皆さんです。
子供の中に眠っている可能性を見つけ出し、それを意識づけられるチャンスは生まれた頃からの毎日を見ている保護者の皆さんが一番持っています。そのチャンスを活かすように子供を観察してください。些細な発言も逃さないようにして、子供の未来を意味づける会話をするということに取り組んで下さい。
子供の未来の姿、未来の幸せの姿に正解はありません。
だからこそ、一緒に考えて、一緒に見い出すきっかけをたくさん作ってほしいと思います。10年後、あの時の自分の親のひと言があったから、今があるというようにぜひなってほしいと思います。
教室にはコーチ、スタッフのための執務心得をバックヤードに貼り出していますが、「子供の一生を左右するような仕事をしているということを自覚せよ」という一文がその中にあります。
ぜひご家庭で子供の未来をよりよい形に導く時間を作るようにお願いしたいと思います。子供の中に眠っている可能性、魅力を引き出して下さい。
教室でも精一杯努力します。