私は個人的に頼まれるとあちこちの学校に出没して話をすることがあります。
学校向けの仕事の経験のほうが圧倒的に長いためということもあり、こんなことになっている面もあるのですが、小中高大とそれぞれで話すネタ用の資料がかなりの膨大な量になっています。
先週の土曜日の午後8時は高校1年生と2年生を対象にして話をした際は45枚のパワーポイントの資料になりました。高校生用のネタ用資料は1213枚あり、1週間前から参加者の事前アンケートを元に、必要なものを抽出し、最新情報を加筆修正して作成しました。一人ひとりの顔を思い浮かべながら作成したのですが、全員タイプの違う高校生なので、全員を満足させられたとは思えず、定期的に実施しながら続けていこうと思います。
1時間の予定で、当日のコーチにも残って頂き、コーチの高校生時代の様子もインタビュー形式で話してもらうことで、高校生にもより気づきを増やして欲しいという会でしたが、私がしゃべりすぎたので、コーチからの話はかなり中途半端になりました。
終わってみると、反省ばかりでしたが、次回の工夫につなげたいと思います。
高校生には将来に真剣に目を向けさせることに力を注いでいますが、10年後の社会人生活では、働くことによって自分を成長させることを楽しいとポジティブにとらえるようにして欲しいという願いを土曜日の話の中ではこめています。心理学の中でもポジティブ心理学という分野の話も盛り込みました。仕事をしていくと楽しいことばかりではありません。楽しくない上に、常に高い目標を自ら設定し、挑戦を続けなければ成長はありません。油断すると苦労ばかりの生活に思えてしまうことになります。
どんなに苦労し、大変なことでも、そこに楽しさを見いだす作法が将来とても大事になります。そして苦労し、悩み、挑戦しつづけることの先に楽しさがあります。
挑戦は大変ですが、でも意味のある挑戦であれば、大切であり、その先には喜びが見い出せるという仕事観をご家庭でも伝えて欲しいと思います。仕事の話は一切家庭ではしないという主義の方も子供へのよい影響という観点から仕事の具体的な内容は伏せた形で話せることがあると思っています。
いい成績をとること、いい大学に入ること、いい会社にはいることだけを目標にしたりしてしまうと、社会に出た時にブレーキや障壁に出会うことが増えると思います。
ご家庭でも挑戦すること、仕事は楽しくすることが大事だということ、仕事の喜びをぜひ伝えていただきたいと思います。