昨日は大きくても小学校4年生までのお話でしたが、今日は5年生、6年生のお話です。この時期の小学生には少しずつ自立させて、中学生へと向かわせなければいけないという大事な位置づけがあります。同時に親子の距離感も少しずつ変えていくということが必要になります。
まずそれまでは親と一緒に楽しくというのが大切でしたが、ここから先はひとりでも楽しくが大事です。特に勉強。今までは親が子供の勉強を見るということも普通だったとしても、親がそばにいなくても勉強は自分の意思でできるようにならないといけません。
それまでは常に親が子供のそばにいて勉強する環境だった場合は、子供から見える場所に親はいるようにして、子供はひとりで学び、何をどこまでしたかだけ後で親子で確認するという形がよい場合が多いと言えます。
いずれは親の目がとどかない場所、たとえば自分の勉強部屋という形になっていくことが多いのですが、本当の自立ができるまでは親の目は大事です。これについては個人差があります。自分の部屋は学ぶ場所という意識が浸透していれば自分の部屋でもよいのですが、たいていの場合、自分の部屋は勉強の場所のほかに、遊ぶ場所であったり、寝る場所になったりすることが多いので個人差や性格にもよりますが、成績優秀でなければいつまでもリビングでもよい場合もあります。
こればかりはその子次第です。但し、残念ながら自分の部屋で黙々と勉強できるという子供はとても少ないのが現実です。本当に少ないです。自分の部屋はあってもよいですが、勉強机の場所はよほど注意しないといけません。
なお、自分の部屋を持たせる場合は部屋に鍵は絶対にないほうがよいです。鍵をかけた状態にされるとキケンです。子供の部屋に入る時は必ずノックをし、どうぞという声がしてから入るというのをご家庭の大事なルールにするということを徹底すればできるはずです。