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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

常識は日常生活の中から身につける

今日は、まず私立中学入試の社会科の問題をいくつか紹介します。

問題1
ぬか漬けとは、精米する時に出る「ぬか」を利用した日本の伝統的な発酵食品です。おもに米を利用した発酵食品ではないものを選びなさい
あ:みりん い:日本酒 う:酢 え:しょうゆ お:甘酒

問題2
大型スーパーやコンビニのプライベートブランドの商品として、袋入りの便利なカット野菜が増えてきたのはなぜですか。

問題3
2011年に日本政府は「和食 日本人の伝統的な食文化」をユネスコ世界無形文化遺産として推薦し、その後登録されました。政府はどのような効果をねらっていたのでしょうか。国内向けのねらいと海外向けのねらいを、それぞれ答えなさい

問題4
自販機の硬貨の投入口には縦型と横型があります。駅にある切符の販売機ではなぜ縦型を採用しているのですか。硬貨の特性をふまえて、その理由を解答用紙のわく内で答えなさい

問題5
日本でランドセルは、小学生用の通学かばんとして広く普及していきました。
ランドセルが普及した理由を安全性の面から述べなさい

 

生活の中で学ぶ、考えるということをしていますか?・・・という中学側の思いが問題文を読むと感じられます。
保護者の皆さんにお願いしたいことは、子供との会話の中で常識を伝えると同時に生活の中で学ぶ、考えるということを「一緒に」取り組んで欲しいということです。
学ぶというのは、何も教科書やテキストで学ぶことが大事ではありません。子供が起きている時間は全て学びの時間です。そうして欲しいと願っています。

最後に問題の回答例を紹介します。

問題1
えのしょうゆです。これは一般常識の問題です。

問題2
消費者にとっては、調理の手間が省けて便利だから。農家にとっては、形の悪い野菜でも出荷できるから。
これら以外にも理由はまだまだ用意できますので、あとは文章でまとめる力の勝負になります。

問題3
国内向けのねらい → 日本文化の1つとして和食を保護し、その存続を図る。
国外向けのねらい → 和食を食べにくる外国人のインバウンド消費(海外からの観光客)を増やす。

問題4
硬貨の特性というヒントが問題文にありますので意外と簡単です。
コインの挿入の方向が縦と横ではコインの落下するスピードが違います。駅の券売機などでは乗客のためにスピードを優先して縦型が使われています。飲料水の自販機では横型が使われています。縦型のほうが内部構造が大きくなります。

問題5
転倒しても両手が使えるのでケガをしにくい。また、後ろに転んでも衝撃を和らげてくれる、緩衝材(かんしょうざい)の役割があります。このほかにも反射板がついているので夜道でも安全、等など。

今日はこれでおしまいです。