スポーツ系、音楽系、英会話、公文などを習い事という感覚で取り組んでいるご家庭はかなりの数にのぼります。我が家でも様々な習い事に子供たちを行かせていました。
今ふり返ると、恥ずかしいお話ですが「なんとなく」習わせていたというのが本心でした。今だから言えますが、なんとなくで選択した習い事は親としての趣味でしかありません。我が家では浪費だったと今だから思います。
長男は小学生の頃、サッカーを「なんとなく」していました。そのうち本人の希望で「なんとなく」野球になりました。小6で私立の中高一貫校に私が仕事で行かねばならなない時に、「なんとなく」ついてきて、野球部の練習をじっと見ていて、その野球部に入りたいという気持ちが芽生えただけで、小6の秋に突然受験するということになり、補欠合格でしたがどうにかすべり込みました。ところが野球部に入ってみると、ものすごいカースト制度のようなところで首都圏のリトルリーグで活躍していた小学生が勢揃いしていましした。100人以上の大所帯で入学した年に全国大会で優勝しましたが、野球部の部員でありながら完全に応援団の一員のような存在にしかならないとやがて本人が悟ることになりました。
中2になった時、野球部をすっと辞めて、今度は卓球部に入り直しました。
単純にここなら試合ができそうだからというのが理由だったと思います。卓球部の保護者会に行ってみると、高校では関東大会、インターハイ出場を目指しますと言われ、文武両道で成績が悪ければ退部していただきますとも言われました。そして、長男から中国式卓球を学べる中野の卓球教室に行きたいと言われ、「なんとなく」いいよと答えたとたん、勉強、部活、中国式卓球とめまぐるしい毎日がはじまりました。
ここで注目してほしいのは「なんとなく」という気持ちです。
企業では研修のための費用は厳密に管理され、効果、成果も必要になります。こういう企業は多いと思いますし、当たり前のことだと思います。
ところが、なぜか我が子の習い事に関しては「なんとなく」という気持ちが多いのではないかと思います。私がそうだったので、偏見かもしれないとは思いますが、聞いてみるとやっぱりということが多いです。大人になった時に結果的にあれは意味があったと言えればよいのですが、「なんとなく」で決めていると親の浪費でしかありません。あんなにお金かけたのに・・・と子供が大人に成長した時に思ったりすることが多いのですが、これもよくないというのが実感です。
習い事はするなと言っているのではありませんので、間違わないでほしいのですが、「なんとなく」ではなく、目的を持った決断と状況把握をして欲しいと思います。始めた以上は1年は最低続けるべきだと思いますが、どういう成果を出したいのかは徹底的に考えてから、スタートしてほしいと思います。
ちなみに、塾や予備校も一緒です。