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できないことは普通

子供は常に成長途上です。
大人も一緒ですね。
子供の成長を促さないといけないのに、結果やできないことを責めてしまいがちです。
例えば前回のテストで90点をとってきていたのに、今回60点という結果を見せられると怒りたくなりますね。
つい勉強しなかったのかと言いたくなります。言ってしまうことがあると思います。これは逆効果です。
一呼吸ついて、まず本人の言い分を聞きましょう。
今回は難しい問題が出されたのかもしれません。
1月の大学入試共通テストでは数学ⅠAの平均点は昨年より19・72点も低い37・96点でした。センター試験の当時から比べても過去最低でした。理系の志望者は、当日、数学を終えて理科の試験に臨み、普段の実力を出し切るにはメンタルの強さが必要だった試験でした。
冷静に結果を分析し、前を向かなければ、大学合格は実現できません。心の強さ、冷静さ、分析力があるかないかで、大学受験は勝負が決まると言ってよいのです。
教室では大学受験をする高3生には、ひたすら前を向くように、原因を見つめさせ、次はどうするかということを言葉のキャッチボールをしながら、今日を考え、明日を考えさせ、合格の文字にたどり着くための働きかけをします。
小学校、中学校、高等学校の集大成の最後の戦いを熱い心で立ち向かうようにしていきます。
子供は常に実力が不足しています。
大人もそうです。
人は皆、日々成長していくか、成長しようとするかで、同じ年月で到達できる世界が異なります。
テストの結果、得点の事実から、必ず学ぶことはあるはずです。ないならおかしいのです。どんな得点でも、次にどう活かすのかということを子供が心の底から考えることが必要です。得点、結果を親子で見つめる時は目先の点数ではなく、自分の行動で何ができていなかったのかを一緒に考えて下さい。できていないことを親が教える必要はありません。ヒントを与え、示唆を与え、本人が導き出すことに親として専念してください。
こういう姿勢で子供と言葉のキャッチボールをしていたら、怒っているひまはないはずです。努力不足、考慮不足は落ち着いて叱ることです。怒ると叱るは違います。
最期は親は笑顔で言葉のキャッチボールを締めくくるのが大事なことです。