3月1日は都立高校一般試験の合格発表の日です。
この原稿は教室に向かう途中の結果をまだ知らない時に書いています。結果を知った後ではまた文章を直したくなると思いますので、まだ午前中でいつもよりかなり早いですが、書き終わり次第、公開します。
子供には合格して欲しいと保護者の皆さんは願っていることと思います。
私も心から願っています。
残酷な言い方をしますが、絶対に100%合格ということは誰にも断言できません。結果が全てです。親としての願いとは違う結果が出てしまうこともあります。
結果がともなわなかったとき、保護者として自分を責めてしまう場合もあるかもしれません。我が家でも常にうまくいったということではありませんでしたので、自分の子育ては正しかったのだろうかと思ったことがありました。
もう子供たちは社会人になっているので、今だから断言できますが、子育てが正しかったのかは、ほかでもない子供から教わるということです。
特に先が見えない時代の真っ最中ですので、子育てにも正解はなくなっているとも言えます。昨年であればこれは正しかったけれど、今年はこれはこのままではいけないということになったりします。
こういう時代においては、受験の結果よりも、受験を通して、何を子供に身につけさせるかのほうが大事だと思います。もちろん合格がよいには違いありませんが、合格だけではだめだという見方もできます。
受験を通して、自分なりの価値観や自分軸とでもいうべきものを持たせてあげたいと願って、教室で私は接してきました。
自分は何が好きなのか。
自分は何が得意なのか。
ということからはじまり、自分自身のことを受験という経験の中から自分の中に眠っているということを理解するという感覚を持たせることが少しでもできていると将来につながります。この感覚から、自分なりの価値基準、判断基準を持つ土台につながります。この土台というか、力があると次の困難に出会った時に自分なりの納得のある判断ができ、自分にとって最善の策や道をつかみ取る力につながります。
高校受験は通過点です。
合格、不合格関係なく、次の目標へできるだけ早く向かわせたいと思います。