自学自習力を何としても伸ばしたいと思います。
このための大事な力のひとつが調べる力です。
自分で調べることが当たり前になると、自ら調べる子供に育ちます。
でもわからないことがあったり、疑問に思ったことがあっても別にいいやとなってしまう子供がかなりいます。いくら教室で働きかけても、家庭で調べるチャンスを作らなければ絶対に調べる力は身につきません。これは中高校生になると完全に成績と比例します。
例えば子供が「○○ってなあに?」「これってどうあいうこと?」という疑問を生活の中で持ち、保護者の皆さんに聞いた時、どうしているでしょうか?
「調べて見たら?」で、おしまいというのがよくある光景です。
そうすると子供はじゃあいいやと思って、やはり子供もおしまいということになりかねません。子供にとっては今知りたいことができたのに、その大事な気持ちを捨ててしまうということになります。
一方で、それはこうだよと教えるということも多いと思います。子供にとっては今知りたいことがわかったとはなりますが、実はこの光景にも弱点がひそんでいます。わからない時に人に聞けばいいという気持ちを持たせてしまい、自学自習の芽をつんでしまうことになります。
答えを教えるというというのは一見よいことのように思えますが、教えた後に「今のことはここに載っているよ」と言って調べ方を示すということを追加すると、長い目で見るととてつもない違いになります。
調べるということはとても大変な作業です。とくに小学生にとっては大変なのですが、できれば一緒に調べることをお手本のように示すことが大事です。
調べて知識が増えたというだけでなく、調べ方も身につけることが自学の大事なひとつの要素になります。
余裕があれば、調べてわかったことについて語り合い、調べたことについて考えるということにつなげてください。
現代はインターネットが当たり前の時代ですので、調べて、見つけて、はいおしまい!ということでとどまってしまいがちになっています。
知識を増やしたその先に考えるという世界のすばらしさを感じさせてあげてほしいと思います。