3月は教室の新年度という位置づけでスタートをしています。
ここからの1年間で子供たちへ求めていくことのひとつに「覚悟」があります。ふつうの塾ではない場所をめざして教室の取り組みを一歩ずつ変えてきていますが、仮に塾と呼ぶとすると、塾に入るということは環境を変えるということを意味します。時には、好きなことよりも学ぶことを優先させるということを身につけさせることも大事な教室の役割です。これを心からわかるにはある種の覚悟が必要になります。
教室は月謝以外に教材費もかかります。普通の塾と違うのはトータルの費用は変わらないところと比較しても、教材費の割合がとても違うというのが特徴だということはわかっていただけるかと思いますが、こんな教室に通うということはとても贅沢なことです。
しかし、学ぶことを嫌々やるなら教室に来る必要はありません。
学ぶふりをして自分をごまかしながら通ってきているのなら、やはり教室に来る必要はありません。もったいないです。お金だけでなく、時間ももったいないです。ここの部分は何としても変えさせたいと思います。
この1年を振り返ると、受験生の学年の子供たちのことで言えば、直前期まで受験生としての覚悟がないという場合もありました。正直な話をすると、年を越しても覚悟がないのではないかと思う子供が3人いました。現在、中学受験、高校受験、大学受験の3つの学年で30人に達すると入会をお断りしています。会社の方針には反していますが、教室のスペースの制約と責任を持った体制にするのはこれが限界値だという私の判断でつらぬいています。
30人の中の3人が覚悟がなかったのではないかというのはとても高い割合だと言わざるを得ません。覚悟は心の中の世界の話です。本当は違うかもしれません。話したり書いたりする言葉、表情、動作などからの判断ですので、本当はもっと少ないことを祈っています。
気持ちを推し量るのはとても難しいことですが、3月からスタートした1年間で覚悟がない場合は、作っていきます。
現在、中学生、高校生は学年末試験の結果が次々と返ってきていますが、先週確認した答案からは明らかに覚悟のない状態の新受験生ではないかというケースもありました。勉強時間は確保している様子がありましたが、勉強したふりを見せていたとしか言えない結果でした。もしくはやり方がおかしかったかもしれません。やり方がおかしかったならば、軽症ですが、覚悟がないのなら重症です。
自分を変えたい、成長したいという覚悟を受験学年以外の子供たちも含めて、全員に持たせるということに力を入れていきます。