今週の金曜日の3月25日(金)に都立高校の第3次募集の試験があります。何らかの理由で進学先が決まっていない場合は定時制の高校をのぞくと、この試験日が都立高校入試の最後になります。
理由は様々ですが、卒業式が終わっても進学先が決まっていないということは何としてもさけないといけません。私が教室を担当するようになってちょうど3年間が終わりますが、過去3回の入試では幸い二次募集にも進むということはありませんでしたが、来年、再来年は今までとは異なりかろうじて合格という状況が東京都に限ってはかなり発生すると思っています。埼玉県については仕組みが違いますので、まったく問題ありません。
東京都は今まで、高校の普通科で男子、女子それぞれで定員を決めて募集していますが、今年の入試では全ての普通科の高校で男女別定員制の緩和が定員の10%について実施されたということが大きな変更点でした。
すみやかに廃止することが決まっていて、第二段階として20%、第三段階として男女別募集を完全廃止という形で進むことになっています。
いつ第二段階にして、いつ廃止なのかは発表されていませんが、今年の状況を見る限りでは今の中2生が20%になるのはほぼ間違いないと思っています。
「男子より女子の方が総合得点が高いのに不合格になる受験生が多い」という声からはじまり、分析してみたら、2021年春の都立高校入試では、男女合同定員制であれば合格していたはずの女子生徒が約700人不合格になっていたことが判明し、今後男女別定員制を段階的に廃止することが決まっています。
今年の結果を分析したところでは、緩和が女子にとって有利に働くかというとそうとばかりとは言えない状況でした。自校作成の上位校では男子の健闘が目立っていますので、これらの高校を例年であれば志望する女子生徒が共通問題の上位校に安全策をとって志望を変えるのではないかということも考えられます。竹早、駒場、武蔵野北あたりが倍率がかなりたつのではないのではと思ったりします。
高校入試に限りませんが、受験は情報戦で勝利に近づくというのがますます強くなっていきます。正しい情報と冷静な判断が大事な入試になります。