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治療が難しい病気

治療しにくい病気に依存症があります。
依存症は、日々の生活や健康、大切な人間関係や勉強などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の行動をやめたくてもやめられず、自分でもコントロールできない状態です。
依存症には大人のアルコールやタバコなど物質依存症と行動や習慣に関連する行動依存症があります。特定の物質や行動を続けることにより脳に変化が起きることにより症状が引き起こされる病気です。本人の心の弱さのために起きている現象では決してありません。本人がいけないわけではないという事を理解するところからが、対策のスタートです。
子供の場合、スマホやゲームのし過ぎという状態を通り越して依存性という病気になっている場合がかなりあります。
依存症は快感や高揚感をともなう行為を繰り返すうちに、その行為をしたいという欲求が抑えられなくなる状態のことで、よくないとわかっていてもやめられない病気ということです。
繰り返しますが、病気です。
スマホやゲームばかりで困っていると保護者の皆さんから言われた場合、病気の次元になっているのかが、見分けにくいのですが、深刻な場合があります。
スマホやゲームばかりやっていると勉強の成績が落ちるなどと理屈で諭すのは限界があります。依存症になると脳の制御ができなくなり、自制できなくなってしまうからです。
依存という病気をストップするには、その行動を遮断するしか方法はありません。
まず、スマホやゲームをしてよいのは1日合計1時間までなどと親子でルールを決め、その時間を過ぎたらどんなにお願いされてもスマホやゲーム機を取り上げてしまうようにするということが必要です。
もうひとつ大事なルールはスマホやゲーム機などを子ども部屋に置くこと自体を、禁止するということです。ゲーム機を置くなら、リビングなど家族がいる場にしてください。ゲームは家族が見ている前でやるというルールもあってよいと思います。
来春の受験生で依存症ではないかと疑いがある場合は即刻、動いてください。
病気の進行度合いによっては受験が取り返しのつかないことになります。ルールを作り、それを守らせることを真剣に考えてほしいと思います。
ご家庭だけで解決できないと思われる場合は教室にお知らせください。教室でも本人にアプローチします。