小学校の低学年までは、教えこむ技術を正しく使って指導をするだけで、子供は伸びていきます。正確に言うと、伸びているかのように見え ます。ところが、きちんとした生活基盤や土台ができていないと、その先で壁に突き当たります。自分で考える力を身につけていないからです。考える力を身につける環境の中にいないからです。
私の長い教育分野や学校対象の仕事の経験、我が家の子育ての試行錯誤から学んだことは考える力は学校で教えるべきものではありませんし、本当の考える力は生活のなかで学びとるものだということです。生活の中で学びとるには生活習慣が大切です。
生活習慣こそ学力アップのエンジンです。生活習慣の乱れは必ず学力に響きます。響いています。
すべての教科は幅広い経験があってこそ理解が深まります。生活習慣のない環境の中にいて、さまざまな経験をする機会を奪われた子供は、ひたすら机に向かいテキストに書かれたことを一生懸命に習得するだけになります。テストの点数だけをよりどころにすることになったりします。
生活習慣の大事なことのひとつに挨拶があります。挨拶もできない無表情な子供にはしたくありません。挨拶はひとつの例ですが、来週は教室で生活習慣を見つめ、考えることに力をいれます。これが正しい学力アップのエンジン作りになります。