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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

教室と家庭の役割分担

教室では結果を求めるように話をします。
結果とは合格、得点、行動などをさします。
小学生は学校で実施されるカラーの大判テストでは100点を求めます。みんなが正しく勉強に取り組んでいれば100点をとれるはずだというレベルで作られているからです。ほとんど100点でなければ、学校での授業中の行動がおかしいと思って下さい。
中学生にはオール4以上を求めます。オール3では私立の併願優遇の選択肢がほとんどなくなりますし、現在の中学では3と4が3割以上を占めているからです。オール4だと選択肢も格段に広がります。
高校生には4.3以上を求めますが、大学入試に直結する数字だからです。
結果を求めた形で話すのは、これが私の役割だからこう伝えますが、ご家庭では子供の学力や性格、行動作法によって違ってきます。必ずしも結果を示して話をするのは逆効果の場合があります。子供であれば子供であるほど、結果を求められるとプレッシャーになり、力を発揮できなくなることもあるからです。目標がかけ離れている場合はなおさらです。ご家庭では「一生懸命にやろう」といった声がけがよい場合が多くあります。
一生懸命にやることは、本人がひとりでできることですですので、誰にもできる話です。これならプレッシャーを与えずに取り組ませることにつながります。誤解しないでほしいのは、大人度合いや考え方がしっかりしてきている場合はむしろ数字を示してそこにむかうということがよい場合も多いということです。
声がけで大事なことは具体的な行動をうながすことかどうかです。あいまいな部分はないほうがよいです。「わかった?」と聞くことは教室内ではコーチは使用禁止用語になっていますが、「わかった」ということばとてもあいまいな表現だからです。わかっていなくても、わかったという子供は続出します。わかったかどうかは、常に子供にわかったこと、気づいたことを自分の言葉で説明をさせて確認するという形をとります。
「しっかりやりなさい」という言葉もついうっかりご家庭で使ってしまう場合もあるかと思いますが、これもよくない言葉です。何をしっかりやればいいのかがわからないからです。「しなければいけいなことを、しっかりやりなさい」というのであれば、自分でやらなければいけないことを考えた上で「しっかりやる」ということなので、具体的な行動につながります。「しなければいけないことは何?」と笑顔で聞くのはよいと思います。一緒にしなければいけないことを考えるということもとてもよいです。
なお、大前提として、家庭は安らぎの場、家にいるだけでほっとする場を必ず追究してください。学校、教室、家庭。どこでもいつでも結果を求められ続けるというのは本当に逆効果になります。毎日笑顔のある家庭を必ず実現してください。