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ご褒美をうまく活用するために

テストで○○点取ったら買ってあげるね。
ご褒美を使った子供とのやり取りはとても難しいものです。ゴールデンウィークの勉強を記録するシートの配布を昨日から開始しましたが、本人にも渡し、保護者の皆さん向けの封筒にも入れています。このシートの下から3段目にご褒美の欄があります。この欄は一生懸命に親子で考え、交渉して決めてください。どうするのかかなり時間がかかると思ったので、2週間前から配布を開始しました。
何の努力もしない子を褒めたところで、子どもは努力することを覚えません。無条件で子どもに欲しい物を与え続けるのも同じです。何もせずに欲しい物が与えられる生活を送っていると、子どもはいつでも自分のわがままが通じると考えるようになります。
こういうことの繰り返しだけは起きないようにお願いします。今の時代は学力だけが、将来、社会人になった時の土台にはなりませんが、わがままな生活はまわりと協調しながら動く力をそいでいくことにつながります。いつも自分のわがままが通る環境は相手の気持ちを考えることができない大人に成長させてしまうことになります。
欲しいものを与えるのではなく、努力したこと、行動したこと、苦労し創意工夫したことの対価としてご褒美を提供してください。頑張りもせずに、偶然、結果が出た場合はご褒美は延期でよいです。
今の世の中は必死に努力し、学び続け、チャンスを待ち、とことん自分の専門性や価値を高めた先に社会人の一員としての対価を有形、無形の形で得る仕組みになっています。運がいいという場合も運を手にするだけの理由が日常生活や行動、考え方の積み重ねの中にあります。これを理解させることにもご褒美という手段を活用してください。ぜひ親子で悩んでください。正解はひとつではありません。正解はない課題です。それぞれのご家庭に合わせたお話を5月中旬からの三者面談でお話をしたいと思います。