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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

子供には予測可能性を持たせる

小学生でスポーツ、習い事など何かに一心不乱にがんばっている子供が大勢います。がんばれば、かんばるほど子供には苦労がともないます。 こういう時、保護者にとって大事な考え方は、苦労をともにするということです。スポーツは種目によっては保護者が一緒に練習をつきあうということもあると思いますが、そこまでできないとしても、試合の応援に行くなどすることで苦労をともにしているという姿は作る事ができると思います。 スポーツの試合、お稽古の発表会など目標に向かって進んでいる過程で、子供にとって心底つらいという場面になることがあります。そのつらさを一緒に乗り越えてくれているという気持ちが子供に伝わると、どんな困難でも理解者がいると乗り越えることができるということがわかるものです。
教室には自転車で来る子供たちが多いです。曜日によっては駐輪場が満杯になることがあります。
子供たちは自転車にはいつ頃から乗れるようになったのでしょうか。
私の娘はある日、よし今日から補助輪なしの自転車に乗る練習をしようということになった時、その日のうちに乗れるようになりました。長男の場合はかなりの日数を要していました。ものすごくかかりました。娘に自転車を教える時は相当覚悟をしていたのですが、すんなり初日に乗れてしまったのでとてもびっくりしたのですが、これは予測可能性という気持ちがあったからというのがポイントでした。自転車を自分の兄が乗ってすいすいとこいでいるのを娘はずっと見ていました。実際に乗っている人がいる。すいすいこいでいる。自分はできないけれど、すいすいこいでいる。自分もできるようになるという予測可能性があったのです。何かを成し遂げさせようとする場合、こういったきっとできるという予測可能性を持たせることが大切です。世の中で誰もしていないことに挑戦するのは大変ですが、実際にやっている人がいるとか、その人はどうやってできるようになったのかとか、こういう手順でこうやればできるようだといった知識と感覚を実感させておくときっとできるという予測可能性が動き出し、実現しやすくなります。
がんばれ! がんばれ! と、何も考えずに言うことが一番よくありません。まず、予測可能性を持たせる手立てをうつという発想で子供と接して下さい。
そして、そうやって困難を乗り越るという経験をたくさんすることは、大人になってから生きる力になっていきます。