ある高校を訪問してきました。
帰り際、甲子園に出場したこともあり、春の関東大会に出場を決めた野球部の自主練習の場に遭遇したので、何となく見てきました。
ひとりだけ必死に素振りをしています。本当に必死の様子です。そこに同じチームメイトらしき集団が通りかかりました。その会話から、その選手は納得のいくスイングができていないので、素振りを続けているというのがわかりました。見ていると、単に素振りの作業をしているのではなく、心をこめてしているというのが伝わってきます。違う球種のボールが来ることを想定しながら練習しているというのも見ていてよくわかりました。スポーツも勉強も一緒です。練習が効果を持つのは、心を込めて、考えながら、納得がいくまでするかどうかです。
練習は嘘をつきません。
正しい練習は必ず、結果を出します。それを信じて取り組むことの大切さを感じ取ってほしいと思います。
スポーツや文化活動を一生懸命にがんばりたいと思って活動をしている受験生はどうしても部活や活動の引退ということがやってきます。進学してもその部活や似た部活をしようと考えているものです。引退しても、日々の鍛錬、自主練まで取り上げないようにお願いします。文武両道という気持ちが自然に持てている子供のほうが、受験では結果を出していることが多いのも事実です。心身ともに健全なバランスがとれているからだと思います。