子供からテストの結果を見せられた時、まっさきに目がいくのは点数です。これは条件反射なので仕方がありません。
次にどこができていて、どこを間違えたかに目がいきます。
次に何をしますか。過去にテストを見せられた時のことを思い出して下さい。悪い点数の時はどうしていましたか。点数だけを叱ったりしていませんか。
点数は気にしてはいけません。点数を気にしてしまうと、何点だったかだけに目がいき、成長につながりません。
点数は単にひとつの側面から見た事実にすぎません。大事なのはこの事実としての結果をどう次に役立てるかです。
間違えたところをまた似たような形で出題された時に間違えないようにするにはどうしたらよいのか。次のテストでにこにこしながら確認できるようにするにはどうしたらよいのか。テストの結果を見せられた時に、一番にすべきことは、改善するために具体的な方法や行動の仕方を考えることです。
保護者の方が一緒にできることは、子供と一緒に行動をどう変えるかを考えることです。この積み重ねが子供を知らず知らずのうちに成長させていきます。
点数は気にしてはいけません。気にしないといけないのは、次の一手、行動です。
別の見方をすると、テストを見せられた時に大事なことはリベンジできる子供の気持ち作りです。
テストの結果がわかった時、これはもう過去の事実です。この事実に必要以上に保護者が反応するのはよくありません。テストの結果がわかった時、保護者が最も観察し、注目すべきなのは子供自身の感情です。
くやしいという子供。
やったぁという子供。
結果がどうあれ、一番大切なのは反省と改善の気持ちです。保護者に怒られるからという気持ちが大きくなればなるほど、逆効果です。大事なのは子供自身の気持ちです。人の感情を気にして、じゃあやろうかでは効果はでません。行動にもなりません。保護者がすべきは本人の感情を引き出すことであり、本人の気持ちを育てることです。よい結果だったら、一緒に心から喜びましょう。悪い結果だったら、一緒に残念がりましょう。テストの結果を見て、結果だけを叱りすぎてはいけません。叱るべきは普段の生活での行動です。この時、大切なのは保護者自身も行動を見直すことです。保護者自身の学ぶ姿勢はありますか。学ぶ環境を少しでもよりよくしようという姿勢はありますか。子供は敏感です。子供は親を見て育ちます。