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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

ステキなお菓子

ある小学生のお父さんのお話です。仕事上のお付き合いで知り合ったお父さんです。
仕事の打合せで外出した時に、偶然、すごく素敵な凝ったケーキを売っているお店に遭遇し、思わず買ってしまったそうです。仕事場にこっそりと持ち帰り、社員が共有で使っている冷蔵庫の中に入れていました。帰宅する時に職場の同僚にあれっ?という目で見られたそうですが、そのケーキは小学生の娘さんだけのために買ったそうです。娘さんが「将来パティシエになりたい」とポロっと言ったというのが記憶にあって、思わず買ったそうです。
パティシエというのは、フランス語で菓子職人です。パティシエは、専門的な知識やスキルが必要となる技術職です。独創性のあるお菓子を街で見つけて、子供がお願いしたわけでもないのに、買って帰る。ステキなお父さんです。こういう気持ちの動きと行動のすごさをぜひ保護者の皆さんには感じて欲しいと思います。
実は子供はなかなか可能性の芽に気づきません。
将来、この小学生が本当にパティシエになるかはわかりません。「将来パティシエになりたい」というひと言は、子供にとっては最初は単純に楽しそうとか、面白いという気持ちだけかもしれません。でもその小さな小さな可能性の芽は、普通ならしぼんでしまいます。子供だからです。保護者としての大事な役割は少しでも可能性があるのかもしれないと思ったら、小さな小さな気持ちを刺激し、才能を引き出し、伸ばす手助けをすることです。
将来、この小学生が社会人になる時にどのような世界に踏み込むのかはまだ未知数です。でもこのお父さんがいれば、才能の芽、可能性の芽を見つけ、育てることができると思います。そして、進む道がもしパティシエだとしたら、プロ中のプロの人気パティシエになるのだと思います。子供の小さな小さな可能性を感じ取り、才能に気づかせ、伸ばすのは学校では絶対にできません。本当にできるのは一番身近な保護者の皆さんだけです。