私は子どもの頃、サンマが嫌いでした。 魚が嫌いと言ってもよいでしょう。 なぜだろうと思っていたのですが、教育を仕事にするようになってからわかるようになりました。
それは、魚の食べ方が下手だったからです。
魚を食べるといつも叱られていました。
魚=叱られるという気持ちがココロに刻み込まれたのでしょう。魚嫌いは、親が作るというのが結構あるように思います。似たようなことが勉強でもおきます。算数で叱られるということをすり込まれた小学生には、まず、間違ってもよいということを繰り返し伝える必要があります。どんなにできなくても、何度もくり返し続けていると、ほめることができる場面はいくらでも作ることができます。すると、あれっ、算数って楽しいという場面がひとつ経験できます。次第に算数はできないけれど、次はがんばろうという気持ちになっていきます。
最初は誰もができなくていいのです。
でも、くじけずに取り組んでいくと、必ずできるようになります。だから保護者の皆さんには応援を意識して接して欲しいと思います。できるようになるに至る時間が長いか短いかの違いだけです。但し、素直にとりくまないといけません。この素直さ、そして我慢強さをご家庭で一番の育てる観点にして頂きたいと思います。学力は後からついてきます。
子供は最初はできなくてあたり前なのです。