今の時期だからこそ元旦にふれておきたいと思います。
今年は半年が過ぎましたが、思い出してください。
今年の元旦はどのように過ごしていましたか。
年末年始はどんな過ごし方をしていましたか。
年末年始でなければできない学びをぜひひとつでも多くして頂きたいと毎年願っているのですが、私が今の教室を担当するようになった最初の年末年始が始まる前に、ある中学三年生からこんな質問を受けました。
「元旦も勉強したほうがいいでしょうか」
こういう場合、どう答えるのがよいでしょうか。
私はこう答えました。
「元旦は勉強しないほうがいい」
受験生である中3生から「元旦も勉強したほうがいいでしょうか」と聞いてくるという時点で、その中3生は元旦は勉強したくないと実は考えているのです。勉強しなくてもいいという気持ちを後押しして欲しいのです。この気持ちがある以上、無理して勉強することに意味はないですし、気持ちの面で逆効果になります。
だから、「元旦は勉強しないほうがいい」と答えました。
同時に付け加えた言葉があります。
「勉強しなくていいのは、元日だけ」
教育に正解はありません。 学び方にも正解はありません。一人ひとり正解は違います。
幸いその中3生は第一志望校に合格しました。但し、ぎりぎりだったと思います。合格したあとで知ったのは、元旦だけでなく、三が日も勉強しなかったという驚くべき事実でした。
この経験から、教室の2年目から365日、毎日勉強するようにというのを教室の大方針にしました。
365日、勉強をする体になりなさいと。
勉強の強弱、長短、メリハリは必要ですが、毎日、コツコツ勉強するようになるように今年も働きかけています。残念ながら、毎日必ず勉強しているのは教室に通ってきている生徒の約7割にとどまっているなと思っています。
机に座ってテキストを広げて学習することだけが学びではないということもしっかりと理解して欲しいと思っています。
今は学びのあるべき姿の価値観が大きく変わっていく途中の時代です。この流れに気がつかないと、5年後、10年後、20年後に大きな差がついてしまいます。子供たちは生きています。もちろん、勝たねばなりません。まず、怠け心、楽をしたいという心は駆逐できていなければいけません。学ぶ楽しさを一人ひとりが自分の感覚として実感できることが幸せになるための第一歩です。