昨日は約束についてお話しましたが、今日も約束について話をします。
私の子供たちがまだ幼い頃、私はよく約束を破りました。
買い物を頼まれて、子供と買い物に行くことがよくありました。我が家の子供たちは結構やんちゃでした。私も教育分野の経験がまだまだ未熟な時期でしたので、「しずかにできたらお菓子をひとつだけ買ってあげるね」という約束をよくしたものでした。
たいていもうひとつほしい、こっちもほしいという状況になったものです。仕方ないなあといいながら、買ってあげていました。
今だからはっきりと言えますが、これは恐ろしい結果をまねきます。
駄々をこねれば私との約束は関係ないということを子供たちは学習してしまいました。親が約束を守らないので、子供も約束を大事にしなくなるということにつながります。
昨日も最後にお伝えしましたが、約束は守るのではなく、約束を果たすという意識を忘れないようにしてください。
もうひとつ例をあげます。
例えば玄関。玄関で靴をそろえましょう・・・というのは普通のことだと思いますが、我が家でも子供たちへ母親が一生懸命に守らせようとしていました。ところが父親である私が靴をそろえるのが時々しないということがありました。ある休日、玄関で子供たちが母親と押し問答をしているのが聞こえてきました。どうして何度言っても靴を脱いだらそろえるができないのかと叱られています。そのうちぼそっと息子が言いました。お父さんはしていない、と。
親自身がしていないのに、説得力はありません。困った父親です。保護者がまずお手本にならないといけませんね。
約束を果たす、守るという行動にする時にはもうひとつ大事なことがあります。
約束を果たしたことに気づいたら、ほめることです。
約束が守ってくれてありがとう。
このありがとうが、子供にとってうれしさにつながり、約束を守ることは心地よいという気持ちになります。
叱るとほめる。これが約束を守らせる大事なコツです。