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小4~高3のご家庭へのお話をしています。

なぜ勉強するのか?

ある教育にたずさわる企業が実施した中高生への「なぜ勉強するのか?」に関するアンケート結果を見ながら、書いているところです。
好きだから勉強するのは全体の1割。
得か損か考え、自分にとって得だと思ったら勉強するのが3割。
競争に勝って親や先生にほめられたり、友だちに尊敬されたいのが3割。
残りの3割はあんまり勉強しないそうです。
ちょっとさびしい気持ちです。その企業が実施する教育を利用している生徒さんはこうなのかもしれません。教室では好きだから勉強するを10割にしたいと考えて取り組んでいます。時間はかかると思いますが、ひとり残らず好きで勉強するにしていきます。そうでなければ、これからの世界で生きていくことはできません。人間は一生、前向きに勉強することが大切です。
こういう状態にしていくために大事な力のひとつが本当の国語力です。
国語力は大切な力です。
でも、国語のテストでよい点が取れることが国語力ではありません。
他人の話を聞いてこれを理解し、自分の言葉でこれに対する意見をきちんと言えること。他人の文章を読み、これを理解し、自分の言葉で意見をきちんと書けること。自分なりのメッセージを発信できること。メッセージは言葉でも、映像でも、写真でも、絵でもよいのです。さまざまな表現手段を使いこなせるか否かは、国語力があるか否かに通じるものがあると思います。
本当の国語力が身についてくると、勉強の楽しさを言葉で理解することができるようになります。こういう状態にする夏にしていきます。