しかるのはとても難しいものです。
しかることがいいのかは子供によってまったく違います。
しかって直る場合と直らない場合があります。
年齢や学年に応じてしかればいいのかどうかというのも間違っています。
中学生であれば、朝は決まった時間に起き、スマホは自制心を持ちながら利用し、宿題は必ずやりとげるのが、中学生らしい行動です。本当は高校生になるまではスマホは与えるべきではない生徒は見ていると半数以上います。持つべきではない生徒が持っているということが増えてきています。
さて、中学生なんだからとちゃんとしなさいと怒った時に考えて欲しいのは、決して子供がいけないのではないということです。一番の問題は中学生になるまでに、こういったことができるように育ててこなかったことに原因があるということは自覚しないといけません。我が家もそうでしたので、よくわかります。
学校がきちんと教えてくれなかったということを言う保護者の方もいますが、家でやるべきことです。この感覚がわかってほしい、理解してほしいと思います。
怒る前、しかる前に考えてほしいのは、年齢にふさわしい行動ができるように育てられていなかったのではないかということです。
年齢は中学生でも、精神年齢はそうではないという状態です。
こういう環境で育ってきた場合、怒っても、しかっても仕方がないのです。
精神年齢があがっていくように、怒るのではなく、諭す、話すことが必要です。これにはとても辛抱強い対応と時間がかかります。覚悟が必用です。
朝、自分から起きないのであれば、怒るのではなく、辛抱強く朝は自分で起きることの大切さを繰り返し諭していくことが必要になります。そのうち、必ず自分から起きてくる日がきます。そういう貴重な朝に、しっかりとほめることが大切です。親として地道な行動が子供の教育には必要です。
親の言うことを素直に聞く年齢は子供一人ひとりで違うので、やっかいですが、適切な時期にするべき教育をされていなかったのであれば、時間も必要です。朝、自分で起きるということも簡単そうな目標ですが、教育されずにずるずると中学生になっていたら、とても難しい目標になっているのです。だからとても辛抱強い対応と時間がかかります。 365日、どんなことがあっても勉強するのはあたり前という習慣が小さい頃にできていない限り、教育には覚悟が必要です。