すべてのご家庭には文化があります。昨日の挨拶を必ずするというのがあたり前になったら、それはご家庭のひとつの文化です。ご家庭の作法とか習慣とか癖と言っていいかもしれません。
一度、家庭で大切にしている行動や作法、大事にしていることなどを書き出して見て下さい。書き出して見ると見えてくるものがあります。
それがご家庭の文化です。
一方で子供の癖で気になることも書き出してみてください。
たとえば、
いつも遅刻する、
いつも忘れ物をしている、
雨がふるのがわかっているのに傘をもっていかない、
ひとりで起きられない、
、、、
いろいろなちょっとまずいなというのが出てくるかもしれません。
これもご家庭の文化です。それを許してしまっているのは、直さないまますごしているのは、立派なご家庭の文化です。
直さなければまずいなというものが発見できたら、ご家族が一致団結して取り組むべきテーマです。来週、教室は夏期休校に入りますが、お盆で家族全員がそろうという時間が一気に増えるご家庭も多いと思います。この期間を利用して家族全員でまずい文化をなくし、新しい文化を創ってみてはどうでしょうか。
子供の年齢や大人度合いにもよりますが、その日の出来事についてうれしかったこと、悲しかったことについて家族でわきあいあいと話をするなどということもステキな家庭の文化になります。
全員がお休みの日こそ、前日に翌日は全員何時に起きるかを決めて、朝から家族そろっての朝食を楽しむということもひとつの文化です。
ぜひ大人になってから、安心して家を巣立つことができるように家庭の文化を考えて下さい。こういう勉強には一見関係なさそうなことが、実は学力の大事な土台につながります。