昨日は「子供の話をよく聞く」、「子供の様子をよく観察する」といいうことの大切さについてお話しました。このふたつをした上で、「考える」ということをした上で、子供に言葉をかけるということが大事になりますが、言葉をかけても子供が思うように反応してくれないことがあります。
こういう時には「どうして?」とは思わないようにして下さい。
決して、いらいらしたりはしないで下さい。
家庭は常に子供にとって居心地のよい場にしないといけません。
「どうして?」と思うような反応が子供から返ってきた場合は、まだ見えていない子供の事情があると思ってあげて下さい。こうおだやかに考えることができれば、ご家庭は子供にとってやすらかな場になります。このことによって、子供が何か問題や課題をかかえていたとしても、やがて自らの力で解決することにつながります。
何かについて注意をしても「は~い」と返事はするけれど、行動にうつさないということはよくあることです。むっとした顔をして「わかってるよ!」と逆ギレのような反応をされることもよくあると思います。
保護者の皆さんから話を聞くと、こういう場合の子供の反応の理由としては3種類あるように思います。
「聞くつもりがない」「聞いても、わからない」「聞こえていない」
聞くつもりがない場合は、自分のしたいことと、言われたことがかけ離れているというケースがとても多いので、様子を観察しながら、話ができるタイミングまで待ち、どうしたいと思っているのかをていねいに「笑顔」を交えながら聞いて下さい。
聞いても、わからないという場合は、言われたことが理解できないとか、理解できたとしてもそれをするにはどうしたらよいのかがわからないという状態です。理解するように辛抱強く、言い方を変えながら話し、やってほしい行動の手助けもするということが必要になります。よくあるのは、ちらかしたものを片付けなさいと言っても、子供と保護者の皆さんの片付けたという状態がまるで違う次元だったということがあります。片付けるとはどういうことなのかを、示す必要があります。一緒におこなってわかってもらうというのが大事です。
聞こえていないという場合は、別の何かに夢中になっていることで心がいっぱいになっている状態ですね。わかったと言って、違うことをしている場合もこれにあたります。もう一度、タイミングを観察して伝えるのが一番よいです。
こうなってくると、保護者の皆さんはむくわれないという気持ちになるものですが、子育てとは大変な労力が必要なのが当たり前だという意識を持って下さい。でも、子供の話をよく聞き、観察するということに力を入れていくとこのむくわれないということが少なくなっていきます。
皆さんの努力を応援しています。