教室に遅刻をするほうが圧倒的に多い小学生がいます。
いろいろな聞き方をしても、教室に来るまでにどこで何をしていたのか、はっきりとしたことは言いません。どこかで思いっきり遊びまくっていた様子はわかるのですが、困ったものです。
困ったものではありますが、感じる心は育っている様子です。
遊ぶことで体と頭を最大限に使っているのがとてもよくわかります。
見ていて確信しているのですが、この子供はある時点からとてつもない学力の伸びを示すに違いないと思って接しています。学力の土台は考える力、行動力と習慣です。知識が多いかどうかは小学生の場合は問題ではありません。
遅刻は悪いことですが、時間に気づかず、動いているのなら、長い長いスパンで考えると、必ず大きく学力が伸びる時が来ます。教室では小学校4年生以上が通ってきていますが、本来、子供にとってそれまでの間にどれだけ体と頭を使って全力で遊んでいるかが重要です。できれば集団で外で遊んでほしいと願っています。どうしたら面白くなるのか、新しい遊びを考えたり、友達との間でルールを考えたり、みんなが楽しくなるように考えて行動したり、時には喧嘩をしたり、悩んだり、泣いたりもあるでしょう。こういう時間が考える力を伸ばすことにもつながります。
こういう生活をしていた子供は感じる力や心が育っています。感動する力も育んでいますので、学力の大事な土台がそなわっています。土台を意図的に作ろうと思っても難しいことが、全力の遊びの時間で創り上げられているということも起きています。ご家庭ではかなり悩んだり、困ったりということが発生している様子ですが、放置しているわけではないので、このことも長い目で見れば、学力を伸ばすすてきな家庭環境につながっています。
遅刻は困ります。本当に困るのですが、期待をすごくしています。きっかけをたくさん用意して、急上昇のタイミング作りを教室でしています。なお、間違えて欲しくないですが、遅刻は困りますし、中学生以上の自分の不注意による遅刻は悪影響しかありません。