学力が高い子供に共通していることに語彙力が豊富ということがあります。
単に知っている言葉が多いということではなく、話したり、書いたりという時に使いこなせてなければ意味がありません。語彙力は量よりも質が大事です。レッスンの終了時に考えて書くという質問をアンケート用紙に忍ばせているのもこの語彙力を見たいからです。
ご家庭の中での何気ない会話、テレビを見ていて不思議な言葉が出てきた時。こんな時に「○○○ってどういう意味?」「○○○ってどういうこと?」と言葉を取り上げて、家族で話をするという時間をぜひ心がけて欲しいと思います。家族全員が知らない言葉を取り上げてください。できれば辞書、辞典で「一緒に」調べて、考えて下さい。調べて、「見つけた」ではなく、調べて、「一緒に考える」をして下さい。
ひとつの言葉を取り上げて、何だろう、どういうことだろうということを話題にして欲しいと思います。
こういうことをしながら、自分の言葉を多く持ち、使える言葉を増やしていって下さい。それが自分の言葉に変化し、自分の言葉で考えるということができるということにつながります。そして、自分の頭で考えるという時の視野の広さにつながります。さらに相手に伝えるということになり、相手に伝わってうれしいとなり、学ぶ心が大きく育っています。
語彙力はとてつもない可能性を引き出す原動力になります。
語彙力を強化するために、語彙の量と質の両面から子供を応援し、働きかけて欲しいと思います。子供がひとりで語彙を増やすのは知識止まりになることが多いので、親子で一緒の時間を健全な形で持ち、その中で語彙を増やすことにつなげられたらと思います。